2015年の夏に仕事でオンタリオ州に2か月滞在しました。

 

現場で実際に工事の流れや実際の仕事を学ぶということ+事務面での工事主任(Construction Manager:  CM)をサポートすること+通常の仕事をしていました。工事の途中で監査があったのでそれに立ち会うこともしたので、勉強になったと思います。

運転のトレーニングは受けていたので、車を借りることはできたのですが、普段から運転をしないこともあって車は借りませんでした。

 

運転をしない(役立たず)ので、滞在期間中はずっとCMのTさんと行動を共にさせてもらいました。Tさんと朝6時にホテルのロビーで待ち合わせ、朝にTim Hortonsに寄ってコーヒーとベーグル(Tさんはコーヒーと朝食ラップサンド)を購入して、食べながら現場に向かいました(最初の1週間が過ぎるころには聞かなくてもお互いに何を注文するかわかるようになりました)。

 

現場にもよりましたが、たいていは7時に現場に到着、朝のミーティングからの仕事開始。

 

現場は一日10時間労働なので5時に現場を引き上げ、ホテルに戻るのは6時過ぎ。夕食は(当然ながら)外食ですが、近場にあるのはチキン・ウィングのレストラン(Buffalo Wing)のみ(滞在していたホテルとレストランの位置関係はこんか感じ)だったので、週に3-4日はここでの夕食でした。

 

私はフィールドワーカーとして雇われていないため、一日の労働時間は8時間と決められており、残業は週に8時間まで。そして土日は休み(という契約)。一日10時間労働、週6日勤務のフィールドワークのスケジュールとは合いません。それでも、現場の人が働いているからと同じペースで働いていたら(当然ながら残業8時間以上と土曜日は無給でした)、ある日、ボスからお叱りの電話がかかってきました。これで私の週6日労働の日々は終わり。

 

オンタリオに知り合いもいないので土曜日はホテルで一人。一人行動をする方ではないので、ホテルに滞在してもパソコンを開いて仕事をするしかありませんでした(なんども言いますが無給労働)。

 

そんな生活が2か月(工事期間は4か月でしたが、私が2か月、同僚が2か月のシフトでした)。

 

CMのTさんとも仲良くなって、休みに日に観光をしたりもしたのですが、Tさんも私も家から長期間離れていたので、やはり気持ちは沈みがち。

 

私の方はDGが3連休の時に一度遊びに来てくれました。Tさんも私が去った後で夏休みになった奥様が(奥様は学校の先生だそうな)一週間ほど遊びに来てくれたらしい。

「Tさんは奥さんがくる2-3日前から明るくなって、そのごもしばらくは元気だった」と同僚が言っていました。その気持ち、すごくわかる。

 

長くなりましたが、ここまでが前置き。

 

今のプロジェクトで、工事の仕事の一部を担うチームリーダーの一人は外注の人です。通常だったら交通費の少ない地元の人を雇うのですが、なぜか今回はニューブランズウィック州の人が雇われました。

 

彼(ロブさん)がカルガリーに到着したのが3月末。それ以来、3連休の時も、一度も家に帰らずにカルガリーに滞在しています。

 

5月まではオフィス仕事なので週5日勤務。土日は休みですが、ニューブランズウィックに変えるには短い休みなので帰らないのは理解できます。

 

しかし、どうやら5月からの現場仕事になっても休みはカルガリーに滞在するようなのです。現場のシフトは15日間の仕事と6日間の休暇の繰り返し。これが10月末まで続きます。

 

帰らないのはどうやら飛行機代がかかるかららしい。一応、実費を支払うことになっていて、ニューブランズウィックまでの旅費を出さないとはプロジェクト側からは一言も言ってないのですが…気遣い?

 

今日、ふとした時にロブさんが「休みの日もカルガリーではすることはないし、仕事しかできない。土日に仕事をしたときは支払いはされないのだろうか?」とメールで言ってきました。「自分は3月から一度も家に帰ってない」と最後に付け加えられていたのを見たときに、私は自分のオンタリオ出張を思い出したのでした。

 

私にはCMのTさんが一緒にいました。同じメンバーだったので疲れてくると言えば疲れてくる。それでもアルバータ州からの出張組ということでお互いにすることがないのは同じ。食事も家以外でとらないければいけないのも同じ。だから一人で行動することは少なかった。

 

ロブさんは一人きりです。私が元気がなくなったのは3週間目くらいからでした。

 

仕事柄、慣れているのかもしれませんが、慣れているはずのTさんも2か月くらいたったころから元気がなくなってきたというか、イライラが出るようになったのを見ると、慣れた人にもつらいのだと想像できます。

 

休みの日に、そのうち、どこかに一緒にいったり、イベントに誘った方がいいのかな…。でも外注さんと仲良くするのは、特定の業者との結びつきが強くなるからよくないのかな…。

 

仕事のときにコーヒーを一緒に、とかはできそうだけど…さみしいのは週末なんだろうな。

 

なんだか心配になりました。

 

仕事の生産性を落とさないためにも、数週間に一度は家に帰してあげた方がいいのではないかな…と思うのです。週が明けたらプロジェクトマネージャーと話をしようと思います。

 

プロジェクトは今のところ予算内だし、3回くらいの往復料金は出せるのではないかと思うのですよね。それで生産性や仕事の質が保てるなら必要経費だと思うのです。特にカナダの仕事の雰囲気だと…。日本だったら難しそうに思うのです。

 

でも、本当につらいのよ。家から長期で離れるって。しかも一人で知り合いもいない場所に。

 

単身赴任の人たち、日本には多いけれどつらいだろうな。みんな、どうしているのだろう?

 

妹が単身赴任をしていた時は2週間に一度は家に帰っていたけれども、全部自費だったと思うのです。私が働いていた会社は営業所長が単身赴任の場合は2週間に一度の帰省は会社が出してくれていたので会社によるのだろうな、とは思うのですが。

 

でもつらいよね。