さて、ウィニペグ2日目。

 

ウィニペグの空港も、そこにあるホテルも新しくてきれいでした。勝手なイメージ(工事現場監督たちから如何に治安が悪くて怖い場所かと聞かされていた)で、薄汚い寂れた元炭鉱の町…みたいなのを想像していました。ごめんなさい。

 

あんなにきれいな空港やホテルがある場所なんて想像もしてなかったです。
 

翌朝、ホテルでの朝食を終えてレンタカーで現場へ。

一つ目の現場があるSt.Pierreへはサスカチワンの南部を思い出させるようなプレーリーが広がります。「3日前に逃げた犬の姿がみえるくらい開けて何もない場所」とはサスカチワンのことを言うのに使われますが、マニトバ(ウィニペグの南部)もそんな感じでした。

 

アルバータ北部の現場はのマスケグ(muskeg)と呼ばれる沼沢地で、ぬかるみのせいで工事が厳しい(重機が沈んでしまうのです。なので冬の凍っている時期が工事の盛んなシーズン)のですが、マニトバの現場はマスケグとは違うのですが…粘土質の土壌で水はけが悪くて、雨の後で水が引かないのが印象的でした。粘土質で水がたっぷりあるので、まるで一帯が水田のような感じでした。そこでトウモロコシやヘンプなどの栽培をしているのです。農地としてはどうなの?という感じなのですが…どうなんでしょうね。

 

すこし歩くと粘土が靴にべったりとついて「なんのトレーニング?」というくらいに足が重くなりました。暖かかったので、外にいるのは苦ではなかったのですが、アルバータのマスケグと同じで、もうすこし寒くなって地面が凍った方が工事ははかどるのかな?と思いました。

 

次の現場はEmerson BorderというUSボーダーに近い町。昼時に工事のチームが宿泊しているという町を通ったので食事ができる場所を探したのですが…見事に何もなかったです。なんとかガソリンスタンドのコンビニでトレイルミックスを買い(同僚はビーフジャーキーを買ってました)、それが昼食に。

 

…貧しい…。

 

他にもあと4か所、すべて車で2時間の範囲内にある現場を回りましたが、殆ど車も走ってなく、店もなく…。ここで3月の工事の間、家族と離れてずっと暮らすのはきつい。プロジェクトマネージャーが通常の6日働いて1日休み、のシフトではなく、15日働いて6日休み、のスケジュールを組んだのは正解だと思いました。6日間のオフの期間があれば、家に帰って家族に会うこともできるわけですから、モチベーションと作業効率を高く保てるようでした。

 

たった2日間の滞在でしたが、普段はメールと電話でしか知らない仕事仲間と実際に顔を合わせることができたのは良かったです。予算が許せばあと一回は行くかもしれませんが…どうなるかな?

 

それにしてもマニトバ(ウィニペグ)って何もないところだなぁ…同僚がGPSに従ってうっかりとラッシュアワー(といっても静かなものでしたが?)のウィニペグ市街に車を入れてしまうまでは思っていました。ごめんなさい。

 

ウィニペグ市街、けっこう大きかったです。カルガリーのダウンタウンよりも大きいかもしれない。人口は少ないかもしれないけれど。

 

しかも空港に(日中に)行ってみると、観光の案内が出ているのにも気づきました。なんと、シロクマ見学のツアーがあるらしい(10-11月がシーズンらしいです)。オーロラ観察とか。そういえばチャーチルってマニトバ州でしたね。ウィニペグからどれくらいなのだろう。DGがいたら、仕事の後で2日くらい休みを取ってチャーチルまで足を延ばせたのに。残念。

 

いつかDGと一緒に観光で戻ってきたいです。

 

住むのは…カルガリーが良いかな。山も近いし乾燥しているし、冬もそこまで厳しくないし。

 

しかし仕事でもないと来る機会がなかったと思うと、ありがたい話でありますね。

 

仕事が忙しいだの、上司が無理解だとか…愚痴ばかり言うもんじゃないですね。うん。いいこともありますよ。