前回まではこちら。
カルガリーで医者にかかる ①
カルガリーで医者にかかる ②
カルガリーで医者にかかる ③

さて、ようやく診断が出たのが前回までの話。

大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)、と言われてもなんのこっちゃ、という感じなのですが(だいたい漢字が読めない…私だけか)。

ウィキペディア先生によると、
「憩室壁が腸壁そのものである全層が飛び出す真性憩室と、筋層を欠き腸壁の筋層の隙間から腸粘膜だけが飛び出す、仮性憩室に分類されるが、大腸憩室のほとんどは仮性憩室で、比較的高齢者に多い病気である。以前は、欧米人では左側の大腸(S状結腸)に多く見られるのに対し、日本人では右側結腸に多いとするのが定説であった」

とのことで、症状がでないかぎりは治療の必要もないらしいのですが、私は炎症を起こしていたので抗生物質を出されることになったようです。症状が(典型的な日本人なのか)右側に出たため、場所的に盲腸と同じあたりで、症状もにていてCTをとるまで診断が下せなかったようです。盲腸だったら手術になっていたので、ラッキーだったのか…盲腸だったら取ったら終わりのところを、大腸憩室症は長いおつきあいになるのでアンラッキーだったというべきか。

今後は高繊維質の食事をとって、肉食を減らすように言われました。

肉が少なく繊維が多い…なんとなく和食の響きですね。

これから健康的な食生活を強制的に送らなければならないので、長い目で見ると長生きにつながらるよいきっかけになったのかもしれません。

さて、抗生物質が終わったらすぐにファミリードクターに会ってフォローアップをうするように。あと、エコー撮影と大腸カメラの検査を入れてもらうように、との御達しだったので、月曜日になってクリニックに電話を入れました。

そこで衝撃の事実が…。

なんと、私のファミリードクターは移動でいなくなっていたのでした。

なんの連絡もないとはこれ如何に。…さすがカナダ。驚かない自分の驚きますよ。

さっそく新しいファミリードクターをアレンジしてもらい、木曜日に初回面接(新しくファミリードクターをつけるためには、最初に簡単な面接。そしてその後にチェックアップ(健康診断)の予約を入れることになります。
その一週間後に本来の目的の「フォローアップ」の予約を取りました。

前のファミリードクターはとても忙しい人で予約を取るのに一週間以上かかっていたのですが、今回は新しい先生らしくて、まだ患者数が少ないためか予約がとりやすいのが良い点でした。

一週間後のフォローアップの前にエコーは撮ってきてね、とエコーのための書類を出してくれたのですが「でも次のフォローアップ診察って1週間後ですよ。無理かも…」と抵抗してみたのものの…「努力して」と言われました。

まあ、熱心でちゃんと考えてくれるので、今のところは前の医者より好きかも。

エコーもなんとかフォローアップの前日にとることができたのですが…きっと結果は診察日までにはファミリードクターに届かないだろうな、と悲観的に考えております。悲観的なのか現実的なのかは微妙なところ。

最後に定期検診をしたのが2年前というのもばれて、定期検診もすぐに入れるように言われました。

一気に健康面で遅れた分をとりもどそうとしております。

今回のことで驚いたのが最初に悪化した水曜日から、抗生物質をのんで2日目土曜日までの4日間、殆どなにも食べなかったことでした。食べても吐いてしまってなにも残らない状態。
それでも体重は2キロ減っただけで、いたって普通でした。ほとんど寝たきりだったとはいえ、意外に食べなくてもやつれないんだな、と自分の蓄えっぷりに驚きました。

食べてなかったからか、薬の副作用からか、体調不良だったせいかわからないのですが、眩暈と吐き気が抗生物質を2/3くらい飲み終えるまで続きました。抗生物質の副作用でも眩暈と気持ちの悪さはあるようで、吐き気止めの薬も出されていました。なので、いつまでが病気だったのかはよくわかりません。

DGは抗生物質8日目くらいに仕事でいなくなったので(今回は3週間の予定)、今回、体調が悪くなったのが彼が家にいるときで本当によかった、としみじみ思いました。

抗生物質を終えた10日めから急に食欲が出て食べまくってます。野菜スープや和食の煮ものを作ったりしていますが、ハロウィーンのあとのお菓子のつまみ食いが止まりません。

健康的な食生活に戻らねば…。