ジャスパー観光の思い出も今回で最後です。
翌朝ホテルをチェックアウトして山を見ると生憎の曇天でした。
朝一番にウィスラー山のトラムウェイ(ロープウェイ)にのる予定にしていたのですが、曇っていては景色も悪いということで予定変更。
天気予報では昼くらいには晴れてくるとのことなので、周辺の観光からすることに。
まずは転記・道路状況を含めての情報収集のために町のインフォメーションセンターへ。
前日のようにコロンビア・アイスフィールド周辺の道路が閉鎖された場合は、7時間くらいかかる別ルートでカルガリーに戻らなくてはならなくなります。そうなるとジャスパー出発時間を早める必要が出てくるので、道路状況の確認は重要なのでした。
幸いにも道路は大丈夫とのこと。午後3時くらいにジャスパー出発ができるように本日の計画を立てていきます。
まずはこの辺りの名所の一つ、マリーン渓谷(Maligne canyon)へ。
この渓谷には6つの橋が架かっていて、それぞれが散策道でつながっています。
今回は時間のこともあり、J氏の推薦する「第一の橋」と「第二の橋」のみを見ることに。
この二つが渓谷の一番深い場所に当たるため(第一の橋は見下ろすと高さ380m、第二の橋は51m)、一番迫力があるとのこと。
足元も滑りやすく、柵がなければ事故も起こるのではないかと心配になります(ちょっと高所恐怖症気味なのです)。
この日も前日の雨で濡れた場所などは滑りやすく、ひやりとすることもありました。
実際に、観光地になる前には先住民族が馬で近くを通るときに(特に夜、雨が降ったときなど)、足を滑らせることもあったとか。
この迫力と美しさは写真には納まりません。ビデオだと少しはマシなのですが、やはり実際に見る以上の感動はないかとおもいます。ぜひ、行ってみていただきたい場所です。
ジャスパーは日本人に人気の観光地バンフに比べるとマイナーで、スキーヤーやスノーボーダーのための場所のように思われがちですが、観光客が少ない分、しっとりとした雰囲気もあるので、是非、足を伸ばすことをお勧めします。
次に訪れたアネット湖(Lake Annette)では他に観光客もなく、貸しきり状態。湖辺までの広い草地も気持ちがよく、気温があと10℃ほどあがればピクニックにちょうど良さそうでした(この時の気温は8℃くらい。つまり18度くらいだったらいいなと夢見てたわけです)。
すぐ隣の湖には学校のアクティビティらしいダイビング姿の生徒数人を見かけました。
湖のダイビングって、はどんなものが見られるのだろう?
「静かだねぇ」「平和だねぇ」とAさん一家も雰囲気を堪能していました。
アキさん家族は見ていてほほえましいほど仲がよく、互いに冗談を言い合い、からかいあい、そして母上とAさんは姉妹のように話が弾んでいました。
あわただしくなりがちのツアーに参加せずに、J夫妻とのジャスパー観光にして良かったと嬉しそう。
たしかにアネット湖のような場所には団体旅行のツアーは来ないだろう。そしてそういう場所が意外と心に残る場所だったりする。
さて、グレイ・ジェイが今回も登場。こやつ、このあたりでハイキングやキャンプをしていると必ず現れる。
何か食べ物を持っていないかと、私たちの周辺を3羽がチームを組んでチェックしていました。野鳥がすぐ近くまでくるし、今回はA氏の指をつついて去っていくなどしたので、Aさん一家も喜んでいました。日本のハイキングだとなかなかこういう場面はないかもしれませんね。
次は本日のメイン、ウィスラー山(Whistlers Mountain)のトラムウェイ(ロープウェイ)。
夏のハイキング日和だったらハイキング道を登っていくことも出来るらしいのですが、今回は単なる観光旅行。
時間も惜しい、ということで、トラムウェイでウィスラー山 2277mを一気に上がりました。
山頂からジャスパーの街が一望できるのですが、この時は雲が切れてきたとはいえ、雲越しに景色を堪能することになりました。残念。
雪が積もっており(夏には雪は消える)、風が吹くと体感気温は更に下ります。
更に山頂に向かって歩くことも出来たのですが、今回は靴が悪い、ハイキング慣れしていない、寒い、時間がない、ということで、5分だけ歩いて引き返しました。
次回は夏に来て山頂まで歩きたいな(と、この時思ったけれどいまだ実現せず)。
あるいはもう少し防寒対策を万全にして同じ時期(少し雪が積もる時期)に戻ってくるのも楽しそう。
私の場合はまずは雪上歩行を習う必要があるわけですが…(いまだに雪の上を歩くのは苦手)。
遅い昼食後に、カルガリーに向けて出発。
道中さらに写真撮影のために何度か立ち寄りつつ(下のスリーシスターズもそのひとつ)、日がすっかり暮れた夜の9時過ぎに帰宅となりました。
帰り道は打ち解けたアキさんの父上を助手席に乗せることになったのですが、ここで通訳の本領発揮。
英語→日本語、日本語→英語とやっているうちに段々混乱。そのうち、J夫人に日本語で説明、Aさんのご両親に英語で説明し、「あれ?」となることもしばしば。
更に会話が途切れれば適当な話題を振って話をもりあげるホステス的役目も必要になってくるし…。
自分でしゃべっているときには(英語の言い方を知らないので)絶対に使わないような「山の地層が全て同じ方向を向いていますね」や、英語には存在しない表現「娘をよろしくお願いします」「お世話になります」「なつかしい」が次々に出たのには参りました。
切羽詰れば意外にごまかせることも知ったのは この時の経験からでしたが、日本語の「よろしく」などは、その場に応じて回りくどい説明をすることにも気づいたのもこの時でした。
つまり、「よろしく」という言葉がない英語だと、具体的に何をして欲しいのかを言わないといけないので、たとえば「娘が困ったときなどに相談に乗ってやってください」などと訳すことになるわけです。
相談に乗るだけでいいのか?と自己つっこみをしながらも、会話は進んでいくので、くよくよと考えることもできず…今後の課題として残りました。
逆に英語だと自然でも日本語だと「小説の中の会話じゃないんだから…」と照れるような臭いセリフも訳すのに困りました。
たとえば「You are living in my dream(あなたは正に、私が夢見ている、その世界に住んでいるんですね)」など我々の日本語の日常会話ではでなさそうなセリフは訳しながら照れました。
また、日本語の単語を度忘れし、「この植物の静脈が…あれ?間違った!葉脈です」となったり。
いやはやお恥ずかしい。
Aさんの父上に美味しいアイスワインの選び方を聞かれたときは(J夫妻はモルモン教なのでアルコールは飲まないし、興味がないので知らない)、「私は通訳であって、ガイドではないんですよー」と思いつつ、店の人に聞いて説明。
世の「現地ガイド」や「通訳」に同情と尊敬の念を感じました。いやはや、大変な仕事ですよ。
私は元来が社交的ではないので(知り合いと話すのは好きなのですけどね)余計に疲れました。
普段から通訳(技術屋と客の間を取り持つ通訳)やホステス/ホストの役をこなす営業職の人はすごい、と感心すると同時に、改めて自分は接客業には不向きであると再確認。
私に営業職は無理。
それにしてもジャスパーは良かった。今度は友人とゆっくりとまわりたいと思いものである。
翌朝ホテルをチェックアウトして山を見ると生憎の曇天でした。
朝一番にウィスラー山のトラムウェイ(ロープウェイ)にのる予定にしていたのですが、曇っていては景色も悪いということで予定変更。
天気予報では昼くらいには晴れてくるとのことなので、周辺の観光からすることに。
まずは転記・道路状況を含めての情報収集のために町のインフォメーションセンターへ。

前日のようにコロンビア・アイスフィールド周辺の道路が閉鎖された場合は、7時間くらいかかる別ルートでカルガリーに戻らなくてはならなくなります。そうなるとジャスパー出発時間を早める必要が出てくるので、道路状況の確認は重要なのでした。
幸いにも道路は大丈夫とのこと。午後3時くらいにジャスパー出発ができるように本日の計画を立てていきます。
まずはこの辺りの名所の一つ、マリーン渓谷(Maligne canyon)へ。

この渓谷には6つの橋が架かっていて、それぞれが散策道でつながっています。
今回は時間のこともあり、J氏の推薦する「第一の橋」と「第二の橋」のみを見ることに。
この二つが渓谷の一番深い場所に当たるため(第一の橋は見下ろすと高さ380m、第二の橋は51m)、一番迫力があるとのこと。

足元も滑りやすく、柵がなければ事故も起こるのではないかと心配になります(ちょっと高所恐怖症気味なのです)。
この日も前日の雨で濡れた場所などは滑りやすく、ひやりとすることもありました。
実際に、観光地になる前には先住民族が馬で近くを通るときに(特に夜、雨が降ったときなど)、足を滑らせることもあったとか。
この迫力と美しさは写真には納まりません。ビデオだと少しはマシなのですが、やはり実際に見る以上の感動はないかとおもいます。ぜひ、行ってみていただきたい場所です。
ジャスパーは日本人に人気の観光地バンフに比べるとマイナーで、スキーヤーやスノーボーダーのための場所のように思われがちですが、観光客が少ない分、しっとりとした雰囲気もあるので、是非、足を伸ばすことをお勧めします。
次に訪れたアネット湖(Lake Annette)では他に観光客もなく、貸しきり状態。湖辺までの広い草地も気持ちがよく、気温があと10℃ほどあがればピクニックにちょうど良さそうでした(この時の気温は8℃くらい。つまり18度くらいだったらいいなと夢見てたわけです)。

すぐ隣の湖には学校のアクティビティらしいダイビング姿の生徒数人を見かけました。
湖のダイビングって、はどんなものが見られるのだろう?
「静かだねぇ」「平和だねぇ」とAさん一家も雰囲気を堪能していました。
アキさん家族は見ていてほほえましいほど仲がよく、互いに冗談を言い合い、からかいあい、そして母上とAさんは姉妹のように話が弾んでいました。
あわただしくなりがちのツアーに参加せずに、J夫妻とのジャスパー観光にして良かったと嬉しそう。
たしかにアネット湖のような場所には団体旅行のツアーは来ないだろう。そしてそういう場所が意外と心に残る場所だったりする。
さて、グレイ・ジェイが今回も登場。こやつ、このあたりでハイキングやキャンプをしていると必ず現れる。

何か食べ物を持っていないかと、私たちの周辺を3羽がチームを組んでチェックしていました。野鳥がすぐ近くまでくるし、今回はA氏の指をつついて去っていくなどしたので、Aさん一家も喜んでいました。日本のハイキングだとなかなかこういう場面はないかもしれませんね。
次は本日のメイン、ウィスラー山(Whistlers Mountain)のトラムウェイ(ロープウェイ)。

夏のハイキング日和だったらハイキング道を登っていくことも出来るらしいのですが、今回は単なる観光旅行。
時間も惜しい、ということで、トラムウェイでウィスラー山 2277mを一気に上がりました。
山頂からジャスパーの街が一望できるのですが、この時は雲が切れてきたとはいえ、雲越しに景色を堪能することになりました。残念。
雪が積もっており(夏には雪は消える)、風が吹くと体感気温は更に下ります。
更に山頂に向かって歩くことも出来たのですが、今回は靴が悪い、ハイキング慣れしていない、寒い、時間がない、ということで、5分だけ歩いて引き返しました。

次回は夏に来て山頂まで歩きたいな(と、この時思ったけれどいまだ実現せず)。
あるいはもう少し防寒対策を万全にして同じ時期(少し雪が積もる時期)に戻ってくるのも楽しそう。
私の場合はまずは雪上歩行を習う必要があるわけですが…(いまだに雪の上を歩くのは苦手)。
遅い昼食後に、カルガリーに向けて出発。
道中さらに写真撮影のために何度か立ち寄りつつ(下のスリーシスターズもそのひとつ)、日がすっかり暮れた夜の9時過ぎに帰宅となりました。

帰り道は打ち解けたアキさんの父上を助手席に乗せることになったのですが、ここで通訳の本領発揮。
英語→日本語、日本語→英語とやっているうちに段々混乱。そのうち、J夫人に日本語で説明、Aさんのご両親に英語で説明し、「あれ?」となることもしばしば。
更に会話が途切れれば適当な話題を振って話をもりあげるホステス的役目も必要になってくるし…。
自分でしゃべっているときには(英語の言い方を知らないので)絶対に使わないような「山の地層が全て同じ方向を向いていますね」や、英語には存在しない表現「娘をよろしくお願いします」「お世話になります」「なつかしい」が次々に出たのには参りました。
切羽詰れば意外にごまかせることも知ったのは この時の経験からでしたが、日本語の「よろしく」などは、その場に応じて回りくどい説明をすることにも気づいたのもこの時でした。
つまり、「よろしく」という言葉がない英語だと、具体的に何をして欲しいのかを言わないといけないので、たとえば「娘が困ったときなどに相談に乗ってやってください」などと訳すことになるわけです。
相談に乗るだけでいいのか?と自己つっこみをしながらも、会話は進んでいくので、くよくよと考えることもできず…今後の課題として残りました。
逆に英語だと自然でも日本語だと「小説の中の会話じゃないんだから…」と照れるような臭いセリフも訳すのに困りました。
たとえば「You are living in my dream(あなたは正に、私が夢見ている、その世界に住んでいるんですね)」など我々の日本語の日常会話ではでなさそうなセリフは訳しながら照れました。
また、日本語の単語を度忘れし、「この植物の静脈が…あれ?間違った!葉脈です」となったり。
いやはやお恥ずかしい。
Aさんの父上に美味しいアイスワインの選び方を聞かれたときは(J夫妻はモルモン教なのでアルコールは飲まないし、興味がないので知らない)、「私は通訳であって、ガイドではないんですよー」と思いつつ、店の人に聞いて説明。
世の「現地ガイド」や「通訳」に同情と尊敬の念を感じました。いやはや、大変な仕事ですよ。
私は元来が社交的ではないので(知り合いと話すのは好きなのですけどね)余計に疲れました。
普段から通訳(技術屋と客の間を取り持つ通訳)やホステス/ホストの役をこなす営業職の人はすごい、と感心すると同時に、改めて自分は接客業には不向きであると再確認。
私に営業職は無理。
それにしてもジャスパーは良かった。今度は友人とゆっくりとまわりたいと思いものである。