『コウノドリ』鈴ノ木ユウ | はんなのはんなりblog*〜日々のことや育児のこと〜

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2013年、35週でおなかの中で赤ちゃんとお別れしてしまいましたが再び授かることができ、2015年に元気な女の子を出産しました。
アラフォーの迷える日々のことや、プロテインS欠乏症(不育症)で世間の少数派に入り、そこから見えた世界のことなどを書いています。


最近、他のSNSも始めていて
そちらで話題になっていた漫画がありました。

『コウノドリ』



産婦人科医の話です。

切迫流産、喫煙妊婦、DVなど...
周産期医療のリアルな現場が描かれています。

私はまだ読めないな...と思っていましたが

久しぶりに本屋さんに行き、実際に見てみると読みたくなって買ってみました。

電車内で少し読みはじめてみましたが
すぐに涙が滲んできて、読み進められませんでした。

今まで、周産期のことはなんとなく怖くて
避けて来ていましたが

今は一番興味のある分野になっています。

家に帰って一気に読みましたが
とても良かったです。

伊坂幸太郎さんが帯に

"...略...
いくらでもあざといパターンに落とし込めるところを、ちょうどいいところで止めてくれるんですよ。

...中略...

ユーモアがあるっていうのも凄く重要で、この人はフィクションの良さをよくわかっているような気がします。ずっと泣きながら読んでました。"

と書かれていますが、本当にその通りだと思います。

切なさややるせなさと、感動が絶妙に描かれていると思います。

世間では、妊娠・出産 = 幸せなこととなっていて、実際、大半の人がそうなのだと思いますが

そうなれなかった人達も少なからずいて
その現実は病院から外に出ることはあまりないと思うので

たくさんの人に知ってもらいたいと思いました。

周産期におけるどんな状況であっても、
お母さんも赤ちゃんも必死で頑張っています。

そして医療者の人々も。

幸せなお産にならなかった人達の周りの人が
死を忌み嫌ったり、赤ちゃんやお母さんに言わなくて良いことを言ったり

そういったことが減るといいなと思います。

また、風疹についても書かれているのですが

風疹は、先進国では日本だけがこんなに流行しているということ。

一度も風疹ワクチンを受ける機会のない、男性が、知らずに妊婦さんに移していることが多いということ。

妊婦さんが風疹にかかると、赤ちゃんに先天性白内障など障がいが出ることがあって
目が見えなくなってしまったりすること。

私は3回風疹ワクチンを接種しましたが
結局免疫をつけることができませんでした。

ワクチンは、自分がかからないようにするだけじゃなくて、他の人に移さないためにとても重要なんだな、と思うようになりました。

コウノドリ、次巻では双子の出産や子宮外妊娠がテーマになっているようです。

私が行った1軒目の書店では、1巻と4巻が売り切れていて、取り寄せもできない状況とのことでした。

在庫のある店舗を教えてもらって、2軒目で全巻買えましたが。

漫画だと読みやすいですし、多くの人に読んでもらいたい作品だと思います。