ぼくの思い出話・小学校低学年編です。
我ながら、よく覚えてるなぁと思います。
どうか、本人が見てませんように…(艸д・*)
【ソヨカちゃん】
ソヨカちゃんは、授業中もよくオシャベリをする人だった。
その日の授業中も、ソヨカちゃんはオレらとのオシャベリをやめなかった。
ついに先生がキレて、オレとソヨカちゃんとその他数名は、教室のうしろに立ってなさい、と命じられた。
しかたなく、オレ達は教室のうしろに並んで立っていたのだが、ソヨカちゃんが小声でオレにささやいたのだった。
ソヨカ「何やってんの! 足、足!」
と、自分の足元を指差すソヨカ。
ソヨカの足元を見ると、ソヨカはなぜか、つま先立ちだった。
オレ「???」
ソヨカ「怒られてるときは、普通に立ってちゃダメなの! 早くこう(=つま先立ち)して!!」
彼女はつまり、先生からの怒りを買った場合、自らに苦痛(=つま先立ち)を課し、かつ、それを示す事によって恩赦を獲得すべし、と言うのである。
そんな習慣、聞いた事ねぇよ……、と思いつつもオレらは必死にカカトを浮かし、つま先立ちになって耐えていた。
しばらくして先生がオレらの方に来て言った。
先生「何やってんの、あんた達! ふざけるのもいい加減にしなさいっ!!」
ソヨカ「ご、ごめんなさい…。」
その後、ソヨカちゃんと同じクラスになる事はなかったが、彼女は大きくなってからも、怒られるたびにつま先立ちになっているんだろうか。
【ヒサノちゃん】
たしか2年生の時だったと思うが、オレは一時期、ヒサノちゃんという子が好きだった。
ある日、オレがヒサノを好きという事を知っている友人の男子が、仰天の情報を持って来た。
男子「おれ、ヒサノの好きな人、聞いたぞ。」
オレ「えっ! 誰っ!?」
男子「絶っっっ対に誰にも言うなよ。」
オレ「わかった。」
男子「死んでも言うなよ。」
オレ「わかった。」
男子「命かける?」
オレ「かける。」
いともたやすく命をかけたオレだが、実はオレには自信があった。
ヒサノの好きな人は、高確率でオレであるはずだと。
なぜなら、ヒサノはオレに、気前よくビックリマンチョコのシール(しかもキラ)をポンポンくれていたからだ。
男子「あのな、ヒサノの好きな人はな、SとKとMとYとHだってよ。」
ありえない事に、オレの名前はそこにはなかった。
オレはヘコんだ。
初めての失恋だったかもしれない。
あまりのショックに、オレは動くこともできなかった。
だがちょっと待て。
……多すぎないか?
SとKとMとYとH。
5人。
好きな人は5人。
オレの名前が入ってなかった事もありえないが(当時オレはそう思っていた)、ヒサノの気の多さもありえないのでは…。
今のヒサノがどんな女性になっているのか。見てみたいような、見てみたくないような、複雑な気分である。