消費税増税にならない漢方? | 札幌中医学講座 漢方的食事で体質改善

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中医学(漢方)の知恵を通じて、病気にかからない健康的生活のコツをお伝えします。
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☆消費税増税にならない漢方?


10月から、増税ですね。


(ガッカリ)


実はまつもと、「上げます上げます」と言いながら、やっぱりまた「延期しま~す♪」となるのではないかと、準備するのを怠っておりました。


あたふた。
増税 漢方薬

で、今日の本題。


漢方薬で、10%に増税されないものが結構あるってご存じでした?




まつもとは、「中医学」をベースに仕事をしています。


いわゆる日本漢方の先生方がよく使う漢方薬だけでは、足りません。


よい例が、皮膚トラブルです。


日本でよく使われる漢方薬は、大体健康保険で使えるものリストに載っています。


以前、まつもと漢方堂で、アトピー性皮膚炎によく使うものをカウントしてみたことがありますが、急性期・慢性期を通して、トップ10中7つは健康保険に載っていないものでした。


それくらい、日本国内では「非メジャー」なものをよく使っていることになります。




で、「非メジャー」なために、漢方薬、いわゆる「医薬品」にはならないものもあります。


よい例が「五味消毒飲」。


中医学の一教科、方剤学の教科書では、「腫れもの」を治す処方の2番目に必ず出てくる頻出処方で、強い炎症や感染のある皮膚や粘膜の病気をよく治します。


(ちなみに、1番目は仙方活命飲といって、乳房や内臓の炎症に使う処方です)


五味消毒飲は、まず煎じて、上澄みは服用し、残った煎じカスは炎症部位に外用、つまり、部分に乗っけて「シップ」のように使うことになっています。


これが、よく効くんですよ。


アトピー性皮膚炎にも、ニキビにも、ほかの多くの皮膚トラブルにも、もうこれがないとムリっ!!ってくらい、よく効くんですが……


日本では、使われている生薬たちのせいで「医薬品」になりません。


でも、これがないと、炎症性の皮膚トラブルに太刀打ちできない!


おかげさまで、「医薬品」ならぬ「健康食品」分類で、ほぼ同じ処方をコツコツと作ってくれてるメーカーさんがあり、まつもと漢方堂ではそれを使っています。


そう。


健康「食品」!




前置きが長くなりましたが、中医学を実践するため、「食品」分類で流通しているものをうまく活用するしかなく、これまでは、「医療費控除」の対象にならないのが一部のご相談者さまのお悩みでした。


※医療費控除とは、医療に支出した金額が一定額を超えると、その金額分にかかっていた所得税をバックしてもらえる制度です・食品は対象外


こうしたものが、10月以降は、「食品は8%」の低減税率ルールに沿って、増税されない!


漢方薬は高いなんてイメージを持たれる方も多いようですが、これからは逆におトクに買えるものもでてきますね。




もちろん、「8%か10%か」ではなく、「その方の体調」で使う漢方薬を選択するので、狙った税率で買えるとは限りませんが、日本の法律にはスキマがあって、面白いなあと思っています。


(これは「メンドーだな!」の皮肉です)


ということで、漢方薬には10%に増税されないものがあります、の解説でした。


医薬品は医療費控除、食品は低減税率。


上手に節税しましょう、みなさん。















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