むくみで困っているのに、桃1個ぺろりと平らげていたご相談者さま | 札幌中医学講座 漢方的食事で体質改善

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正しい知識を持って、ご家族・ご友人と、楽しい毎日を過ごしましょう!

☆むくみで困っているのに、桃1個ぺろりと平らげていたご相談者さま


桃は糖分が多いので、むくみがキツイときにはオススメしません!


6月からの湿気で、体重が1.5Kg増えてしまったご相談者さまが、桃1個をたびたびを召し上がっていました。


慌てて、むくみが引けるまでお休みいただくようにお話ししました。


甘い果物やお菓子は、「湿邪」を生み、むくみを増長させます。




薬膳でも、養生でも、


「わたしの身体はこうだから」→「こうするのが身体によい」


という、「そのひとの身体の状態」の分析が欠かせません。


だから、「この季節の●●には、コレ!」というオススメ文句には、注意が必要です。



便秘 sheet

最近、「中医学クラスタ」の先生方がいろいろと発信されてますね。


Twitteを開くと、毎日幾種類もの養生法を目にすることができます。


それらは概ね一般論で、


「この季節には~~~~こういうことが起こりやすいから、そうならないために、~~~~~を食べたらいいですよ」


的な、「一般的に起こりやすいバランスの乱れ」に対処する方法を伝えています。


ところが、現実に生きるわたしたちは、ひとりひとり、元々の体質が違います。


今置かれている環境や、日々の負担度合いが違います。


さらには、食べてるものも、寝る時間も異なります!


ってことは、ひとりひとり、バランスがどっちの方に崩れてるか、バラバラに違ってるということですよね。




中医学では、「バランスを回復させる」ことを目標にします。


バランスの崩れ方はひとりひとり違うし、同じひとりのひとでも、そのときによって変わります。


だから、今の不調を改善しうるために(または、起こりうる危険から身を守るために)、


「するべきことは、ひとりひとり、違う」


んですよ。


冒頭に挙げたご相談者さまも、「何かのために、『桃がいい』って書いてあったのを読んで……」とおっしゃってました。


どうしてもこういう発信だと、キャッチーになったり、説明しきれなかったり、そもそも「読み手の体調がどうであるか」は読み手任せですから、せっかくよいと思って採り入れたことが、「わたし」にとって逆効果になることがある訳です。


むくみで身体がずっしりと重くなっているときには、さっぱりした消化によいものを中心にして、糖分は控えていただきたいんですね。




まず、もっと日本に、「わたしの身体は、今どうなってるのか」を考える文化を広めていかないと、健康被害は防げないのかな……


ここのところ、必要な方にだけでも、必要な知識をお伝えしていけるように、いろいろと整備していきたいと思っています。













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