☆お腹が張る=日本人に多いお悩みですが、その理由は
「お腹が張る」
このお悩みは、漢方相談のお店「まつもと漢方堂」にお越しくださるご相談者さまの、結構大きな割合の方がおっしゃる、日本人によく見られる症状です。
もちろん、「お腹が張るんです……!!」はメインのお悩みではないことが多いです。
もっと別の深刻なお悩みのご相談があって、お身体の調子をお尋ねするうちに、「そういえば、お腹張りますね」と出てくることが多いんですけどね。
さて、これほど多くのひとが、「お腹の張り」を感じているのは、どうしてでしょう。
体調がイマイチで、漢方相談をしたくなるようなみなさんの中に、とくに多く見られるのは?
そして、「『漢方相談』に行こう!」と決意するほどでなく、「何となく張って、苦しいかも……??」くらいの方、日本人の中には結構な割合で存在するんですが、どうしてでしょうか?
「お腹の張り」の原因は、大きく2つに分かれます。
1つは「気」の問題。
2つめは「血」の問題です。
順にカンタンに解説しますね。
1つめ「気」の問題と言ったのは、正確には「痰湿」の問題です。
「痰湿」とは、食べたもの、飲んだものを完全に消化吸収・利用できず、じわじわと体内に溜まっていろんな悪さをする「老廃物」のこと。
胃腸の働きが低下していると、普通に食べたり飲んだりしているだけで、体内で「痰湿」が生まれます。
さらに、甘いモノや脂っこいモノは「痰湿」を作りやすい、危険な食べものですが、現代人はこういうの、よく食べますよね。
中医学の言葉で整理すると……
●胃腸=「脾」の
●働き=「気」が
●低下して=「虚」して
●老廃物が=「痰湿」が
生まれ、お腹が水の入った風船のような状態になっていくので、苦しい「張り」が現れる、となります。
なので、対処法としては、
「脾の気を補う」
ことをすればよい、となるワケです。
カンタンですね。←
実際、ご相談者さまでは、このタイプがとても多く見られます。
「胃腸が丈夫でない」タイプのみなさんです。
自覚のあるひとも、ないひともいます(「まさか、わたしが胃腸虚弱だなんて……!?」のみなさんですね)。
このほか、ストレスなどで「気」の巡りが滞ってプーッと膨らんで起こる張りもあります。
2つめ、「血」の問題というのは、お腹の内部に、「固形の何か」があって起こる張りのこと。
子宮筋腫や子宮内膜症に伴う張りや、肝硬変による張りなどがよく見られます。
婦人科系の不調で来られるご相談者さま、少なくありません。
「固形の何か」があまり大きく育ってしまうと、病院で取ってしまうより他なくなりますから、お早めのご相談をお勧めしたいところです。
「気」、とくに胃腸の働き=「脾の気」がしっかりしていないと、疲れやすかったり、おいしく食べられなかったり、便通が乱れやすかったりと、症状が増えます。
日本人に多い「お腹の張り」は「脾」を丈夫にすることが大事です。
札幌で4月から開講している、
自分と家族の健康を本気で考えている方のための
「お医者さんに頼らなくて良くなる」はじめての中医学
は、毎回単回受講していただけるのですが、
次回7月4日(木)10:00~12:00
第4講 「脾」と消化吸収
で、脾を丈夫にする方法、コンディションを整える方法についてお話しします。
お腹の張りや、疲れ、食欲、便通など、「脾」=胃腸に弱点がありそうなみなさんは、ぜひ1月5日の第4講にご参加くださいね。
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