☆五虎湯で止まらない咳……お昼のカレーで改善!?
先日「秋の風邪は咳が長引きやすいので注意!」という記事を書きました。
まつもと漢方堂では、
漢方相談できるようになりたい登録販売者のための中医学講座
という「プロ育成」のガチ講座をやっていて、今は東京で第1期が続いているのですが、その受講生さんのひとりが風邪をこじらせました。
咳がなかなか鎮まらない……!!ということで、前回の講座時に、公開問診を行ったところ、先の記事で紹介した「温燥」とはまた異なる病態でした。
この受講生さんは、自身の咳を「肺熱」によるものと判断して、肺の熱を取って咳を鎮める「五虎湯」を選択して服用していました。
ところが、咳は鎮まらない。
みんなで検討するには、願ってもないシチュエーションです♪
詳しくうかがうと……
・痰は透明で黄色くない
・面部や小鼻に熱感はない
・「ザワッ」とする
・咳は18時以降に強まり、就寝中や起床時に激しい
・舌淡紅苔白
とのこと。
みなさんなら、どう考えますか?
少なくとも、「熱」系の症状は、出ていないんです。
痰は透明だし、熱感ないし。
「ザワッ」とするのは、肺衛不固でも起きますが、そして紛らわしいことにこのひとはもともと肺衛不固傾向があるのですが、でも、「風寒」でも起きますよね。
そして、夜に出る咳!
これはもちろん「陰」のグループのどこかに問題がある可能性もありますが、気温が低下する時間帯でもあります!
東京地方、今年はむちゃむちゃ暑かったので、秋の気温とのギャップが大きいですからね。
身体は、この温度変化についていけなかったりしますよね(肺衛不固あるし)。
東京の室内は、これからに季節、北海道人からしてみると、結構「寒く」感じるほどです。
以上を総合すると……
「風寒束肺」がメインで、「脾虚生湿」が背景にある
と弁証できます。
本人はビックリ。
だって、「熱」だと思って対策してきたんですから。
この受講生さん、「本当かな……??」と思って、講座中のお昼時間に、近所のカレー屋さんへ行ってみたそうです。
「熱」だと思って、しばらく控えていた「辛味」を、ガツン!と摂ってみたところ……
あらあら。
午後から、咳はグッと減ったではありませんか!?
本人、納得です。
漢方薬も「五虎湯」は止めて、今回の弁証に合った処方に変更したら、咳はかなりよくなったそうです。
自分の症状って、細かい変化も感じ取れる分、迷路にはまることがあります。
そんなときは、今回の体調を一度紙に書き出して、客観的に見直してみることをお勧めします。
そしてもちろん、行き詰まったときは……
みんなの勉強のために、公開問診を希望してくださいね^^
どちらにしても、ものすごく実力を伸ばすことができます。
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