高血圧について本気で解説してみました 冬の血圧上昇の仕組み | 札幌中医学講座 漢方的食事で体質改善

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☆高血圧について本気で解説してみました 冬の血圧上昇の仕組み

 

寒くなってきましたね~。

 

高血圧 漢方薬 効果

 

冬に悪化しがちな病気のひとつに、

 

「高血圧」

 

があります。

 

自分でも気づかない間に血圧がグーッと上がっていて、思わぬ瞬間に血管が切れて倒れてしまう。

 

これ、冬に多いと、昔から言われています。

 

どうしてでしょうか?



 

寒くなると、体温を逃がすまいとして、人間の身体は体表に近いところの血管を引き締めます。

 

体表に近いところの血管に、たくんさんの血液が流れていると、そこからどんどん温かさが外へ逃げて、適切な体温を維持できませんからね。

 

夏には、そのようにして、体温が上がりすぎないよう、熱を逃がしているのですが、冬は逆の反応をして体温が下がらないよう、熱を逃がさないようにしなくちゃ。

 

ところがこのとき、血管を引き締めることで血液の流れが悪くなり、ドロドロ血液の固まった「血栓」が、いつもよりできやすくなります。



 

また、身体中の、全部の血管を合わせた体積が小さくなるの、イメージできます?

 

ギューッと縮めたら、圧力が高まるの、想像できますか?

 

これこれ、これですよ。

 

これが、冬に血圧が高くなる仕組みです。



 

血圧が高くなるのに、血液の流れが「血栓」でせき止められたら。

 

パンッ!と詰まった血管が破裂しちゃう。

 

破裂しないまでも、スポッ!と狭いところにつかえてしまい、血管が詰まってしまう。

 

これが、脳や心臓で起こると、命に関わります。

 

「脳梗塞」「脳出血」「心筋梗塞」みたいな、よく耳にする危険な病気がこれですね。



 

寒くなって、血管が引き締まるのは、当たり前の反応なんです。

 

血管が引き締まったときに、「血栓」ができやすいという体調が、危険のもとなんですね。

 

残念ながら、人間、年齢とともに、あちこちサビてしまいます。

 

このサビを「過酸化」といいます。

 

さらに、最近よく言われる言葉では、「最終糖化生成物」といってもいいですね。

 

(わー、ざっくりだ!)

 

このサビが血液の中の「赤血球」の表面につくと、ベタベタして、赤血球どうしがくっつき始め、オダンゴ状に大きくなります。

 

はい、これが、「血栓」。

 

問題なのは、血液中にオダンゴが形成されてしまうことなんです。

 

年齢とともに、オダンゴができやすくなります。



 

オダンゴは、「過酸化」「糖化」で起こります。

 

これ、身体の中に「老廃物」が溜まっているときに、爆発的に増えるんですよ!

 

ほかには、ストレスを抱えているとき、睡眠不足のときにも増えやすくなります。



 

まつもとはよく講座内やご相談中に、「老廃物を生まない食べ方」についてお話しします。

 

血圧についても、全く同じ!

 

むくみやだるさ、アトピーなど、「老廃物」がダイレクトに症状に出る病気と違って、血圧は上がってもあまり日常生活に不具合はありませんが。

 

じわじわと、命に関わる病気が、高血圧の陰で進行しますからね。

 

生活の見直し、とくに、「老廃物を生まない」ことを心掛けていただきたいです。

 

「なに? 血圧高い? んじゃ、下げる薬を飲んどこうか」みたいな対症療法で、安心してる場合じゃないんですよ~。



 

若いうちから、老廃物を生まない生活をしていれば違いますが、気づいたときにはもう中高年で、血圧が上がってしまっていた。

 

そんなときには、生活を工夫するのに加えて、少量の漢方薬を使うのもいいです。


 

●血液の中の必要な「うるおい」を増やして、血液の粘度を下げる漢方薬

 

●赤血球表面のベタベタを解消して、オダンゴにならないようにする漢方薬


 

などの中から、そのひとに合ったものを選びます。

 

また、漢方薬の中には、高血圧による「頭痛」や「首のコリ」、「動悸」や「不眠」などをラクにするものもあります。

 

生活を工夫して、血液の状態がよくなってくるまでの間、上手に漢方薬を使うといいんですよ!




 

あ。

 

「これさえ飲んでれば、生活はとくに変えなくてもオッケー♪」みたいなことは、ありませんので、念のため。

 

身体を変えるには、まず、生活。

 

その補助として、いいですよ~というのが、漢方薬の役割です。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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