☆国際中医師の前に、相談スキルを!
国際中医師という資格をご存じですか?
正確には「資格」とはいえず、日本国内の資格でもないのですが、最近漢方相談を仕事にしたいみなさんの間で、少しずつ関心が広がっているようです。

中には、「漢方相談を仕事にするために、まず『国際中医師』を取りにいかないと!」と思う方もいるようで。
ちょっと待って!
資格を取ることと、不調に悩むひとの改善を手助けすることは、全く別のスキルですよ。
わたしは、「国際中医師」と、その先の「国際中医主治医師」を持っています。
試験をパスするための勉強も、役には立ちました。
マークシートですけどね。
でも、わたしが国際中医師を取ったのは、漢方相談を始めて10年くらい経ってからのことでした。
漢方相談の現場では、
★目の前のひとの不調が、どういう仕組みで起こっているか分析(弁証)
★分析を元に、ではどうすれば改善するか作戦立案(論治)
をします。
が、同時に、
★ご相談者さまの不調は、西洋学的にはどんな状態か理解(多くの方はすでに病院へ通っていて、治療を受けているため、ドクターの治療方針が分からないとアドバイスできないことも)
★ご相談者さまの訴えのうち、事実と、若干歪曲・誇張された部分とを見分け、ミスリードされないようにする
★ストレスが原因の不調は多いが、日常生活でストレスから身を守るために、どこを工夫すればよいか
などなど、中医学と関係ない技術も求められます。
これはもうね、漢方相談の現場に出ちゃうのが、一番の早道!
経験がものを言う世界なわけです。
一年でも早く、現場に出た方が、漢方相談のスキルは身につきます。
なのに、30代とか、40代とかの大事な時期に、「まず試験勉強から……」なんて、時間がもったいなさすぎ!
もちろん、薬剤師か登録販売者か、どちらかの資格がないとお店は出せませんから、これらを持ってないひとは登録販売者を取りにいくのが最優先です。
でも、国際中医師なんて、日本の試験ですらないのですから、持ってても持ってなくても、仕事する上で何の変化もありませんからね……
仕事を続けていく上で、実力を試したいとか、集客の都合でとか、必要性が出てきてから、ゆるゆると取りにいくくらいで、ちょうどいいんじゃないかと思いますよ。
わたしもそうでしたしね。
中には、現場に出る時期を遅らせるためだけに、「資格がないと……」と逃げに入っていませんか!? と言いたくなる方もいました。
漢方相談を仕事にしたいけど、「今じゃない」と感じているひとは、自分の心の中を見つめ直して。
「今じゃない」は、本当のところでは、「ホントにやる気はない」なのかもしれませんよ。
資格に頼らない漢方相談の実力は、こちらで身につけてくださいね↓↓