☆夜9時になると暴れ出す|中医内科学
6月24日(水)は、まつもと漢方堂店内におきまして、
漢方相談を仕事に!中医学プロ養成スクール
<札幌・第9期>
第4部 中医内科学
5講中の4講目を行いました。
25年8月からスタートしたこのクールも、残すところこの日とあともう一日。
早いものですね。
受講生から出てくる質問も、かなりディープで実践的な内容にレベルアップしてきました。
毎回、その日の内容に入る前に、質問&回答からスタートします。
中医内科学第4回目のこの日は、こんな質問から始まりました。
――――――
夜8時か9時くらいに突然暴れ出す子がいるんです。
自分でも抑えられないみたいで、家の中のものを壊すらしいんですね。
これって、中医学的にいうと、どういう状態なんでしょうか・・・??
――――――
たまにいらっしゃいますよね、そういうお子さん。
みなさん8時か9時くらい、世の中が寝静まりつつある(最近はみんなもっと遅いけど)時間帯に、ウワーッと暴れちゃうんです。
大声を出す、怒り狂う、ものに当たらずにはおれない。
これは、ある意味、肝陽上亢のような状態ですね。
実からスタートした肝陽上亢です。
肝の陽気が陰に入りきらず、火となって上へ昇って激情となる。
陽気がピークになる正午近辺でなく、陰が強まりゆく夜に起こるので、陰と陽とのバランスに関係があることが分かります。
ただ、年齢的に陰虚が背景にある可能性は低い(もちろん個別の弁証が必要です)。
なので、お手当を組むとすれば、実質的に肝火上炎(または心肝火旺)でまず火を瀉するところから……となります。
いいですよね。
日常で見聞きしたふとしたことを、弁証していけると。
弁証を訓練する材料には、実は事欠かないんですよね。
そうして疑問は、ここで出してみんなで検討して実力をつけましょう。
いざ漢方相談の現場に出たら、自分で考えて、対処法を組み立てて、説明しなければなりません。
たくさん、訓練していってね。
そして、脾胃病の続きから肝胆病へ入っていきました。
腹痛にも便秘にも泄瀉にもまたがって存在しうる病気がありましたね。
そう。
過敏性腸症候群です。
西洋医学の病態理解と、中医内科学の知識とを行ったり来たりしながら、理解を深めていきます。
同じ「人間の身体」を対象にしていますから、両者に矛盾はありません。
患者さんはすでに西洋医学の診断や治療を受けているケースも多いですから、そこありきで考えられるようになっておきましょう。
今回の「隠しテーマ」は、実は「気滞」と「気虚」の区別だったかな?
虚実の見極めは、充分に知識を詰め込んでいても、腑に落ちているとは限りませんね。
こうして、実際の病気の分析や、メンバーさんからの症例質問を通じて、自分の頭で考え、メンバーどうしで話し合って、ようやく理解が立体的になります。
これが「分かる」ということ。
「知る」ということとの違いを、いままさに受講生さんたちは痛感されています。
一斉授業やオンライン講義をいくら受けても、本を何冊読みあさっても、「分かる」ためのハードルは乗り越えられません。
「分かる」は、話を聞くだけじゃダメ。
自分の頭と、手と、口を使って、アウトプットしていく訓練が必要ですよー。
オンラインでしっかり学んで知識は充分に得たのに、「弁証」はできるようになってない。
そんな、得た知識を漢方相談できるレベルへ引き上げたいみなさんは、次の<東京・第8期>で学んでくださいね。










