路上の歌声 029 | たぬき写真工房ブログ

たぬき写真工房ブログ

マイクロビキニのオンナノコが登場するかと思えば、路上ライブの写真レポートもあります。

コメントは承認制にしていますが、お気軽にどうぞ。



動く、とっと

珍しく、路上ライブでカラオケを使っている。


よせばいいのに、そんな場面で私は手ぶれで背景を処理している。

わざとカメラを揺らすと、ストロボが照らした範囲だけ動きが止まる。

水銀灯で照らされた分が残像のようになり、予期せぬ写り具合になった。


この日、はじめて路上で売り出した新曲の「くつずれ」は、売れ行き好調。

その手応えを感じたのか、張り切っているのだった。


表現者なら誰しもメジャーになりたいと思うだろう。

だがとっとは、それが目的ではないという。

――いつまでも歌い継がれる曲を残したい。

それが音楽活動の目的なのだそうだ。

だとすれば、メジャーになるのは、その手段でしかない。


それを聞いたとき、とっとが一回り大きく見えた。

歴史を顧みれば、音楽は残しにくい芸術だ。

いまは音源を残すのに難しい技術は要らないけれども

のちの世の人にも歌われるようになるには、

いつまでも人々の心に響く「名曲」を書かねばならない。


なんて大きな夢だろう。

そこに至るまでの道のりは、まだはじまったばかりだ。