武漢行きチャーター機(JA607A B767-300) | 徒然 航空機撮影日記

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徒然なるままに ごくテキトーに 民間航空機の撮影を中心に発信します

鉄道各社がお得な回数券を廃止してしまったこともあり、飛行場へ足を運ぶことが減ってしまい、飛行機ネタが減ってしまってますが、たまには飛行機ネタもとりあげます

 特に面白い記事を書いた記憶はないのに、昨日のアクセス数がかなり伸びていたので解析してみたら、「伊丹」「逆ラン」の記事へのアクセスが多かったのが原因でした。どうも伊丹空港で逆ランが起きていたようです。「伊丹」「逆ラン」で検索かけると、私のブログ記事が結構上位に表示されるんですよ。

 私の記事が、世間様お役に立っているとは到底思えませんが(笑)、ただただ驚きです。

 ということはですよ、私のブログへのアクセスが異常に増えたときに、私にアラームで知らせるシステムがあれば、伊丹の逆ランをいち早くキャッチすることがでるということになりませんか?

 そんなシステムあったら、撮影のチャンスを逃さず、仕事切り上げて伊丹空港に向かえるようになっちやいますね(ダメダメ。本業も大事です)。

 さて、今日は、特別な飛行機が飛びましたので、特別な記事をアップしました。

 

武漢行きチャーター機出発(JA607A)

 中国武漢(ウーハン)で発生した新型コロナウイルス感染症で武漢に取り残された日本人を運ぶための政府チャーター機が1月28日20時33分(11:33UTM)に羽田空港を出発しました。

 出発予定は20時13分で到着予定が15:23(UTM)。4時間程度のフライトです。

 帰りはジェット気流に乗って、3時間半ほどでつけるのではないでしょうかね。

 

(1)注目の機種は?

 当初の報道では、搭乗希望は400名程度とかいう話だったので、B777トリプルで一気に運ぶのかと思いきや、第1弾は200名とのこと。

 機体はB737かな?A320かなとか予想していましたが、実際のところはB767でした。

(B737やA320では、仕様にもよりますが、200席に満たないことが多く、若干座席数が足りない。)

 

 B767-300ERで、レジはJA607Aでした。(JA607A撮っているかもしれませんが、さすがに自分の写真のストックの中から探し出すことはできません…。写真ファイル名にレジ入れて整理したりしてませんから…。)

 JA607Aの写真ありました。R2.1.2羽田空港にて撮影(R2.2.26更新)
JA607A ANA B767-300 HND

 

 フライトレーダーで確認すると、羽田のD滑走路を飛び立ち(当然北東向き)、東京湾を右旋回して、名古屋、瀬戸内海を経て、北九州、福岡上空を経て、東シナ海を高度3万フィート、進路248 371ノットで巡行。上海上空から武漢に向かいました。武漢到着は日本時間の29日の零時30分前後とおもわれます。

(フライトレーダーが着陸寸前に固まっちゃったので、正確な時間はわからず…。)

 

 チャーター機が全日空になった経過については、特に意味があるというよりは、そもそも日本の航空会社で、武漢と日本との間で直行便を飛ばしていたのは、ANAだけ(成田武漢便)で、それもB767-300で毎日運航していたからのようですね。

 そりゃ、慣れてる会社に慣れてる機体で運行してもらうのが一番ですわな。

(2)武漢空港は立派な空港 

 武漢の人口は1000万人!東京都よりも人口が多いのです。

 空港に関しても、3000メートルを超える滑走路が2本

 04L/22R II 3,400×45  
 04R/22L IIIB 3,600×60


 カテゴリーⅢBまでついてるとは…なかなかすごい空港ですよ。

 ILSという計器着陸装置がついている空港では、機体とパイロットの資格両方を満たすという条件付きではありますが、視界が悪くても滑走路上まで誘導してくれるのです。
 で、その精度によってカテゴリーⅠ、Ⅱ、Ⅲと3段階あり、Ⅲが一番精度が高いのです。
 
 何が変わってくるかというと、例えば着陸するかどうか決心する高度=DH(Decision Height 着陸決心高)が違ってきます。
 カテゴリーⅠでは200ft(60メートル)の高度で滑走路灯火等を視認できなければ着陸はできないことになりますが、カテゴリーⅢでは、DHが50ft未満とされており、およそ17m未満の高さで灯火等を確認できなければ、着陸できないことになります。
 濃霧の際などに、その威力を発揮するわけですが、カテゴリーが高ければ高いほど、設地まで時間も高度も余裕のない中で、着陸復行等の判断を行う技能・技量・判断力も実は求められることになるわけでして、パイロットの資格も高いものが求められるということになります。
 (上位の職になればなるほど、ギリギリの状況で、より高度で重要な判断を求められる、というのに似ています。) 

 

 無事、邦人を救出して戻られること、できれば、これ以上感染が広がらないことを願ってやみません。

 感染力等がはっきりしない中でもあり、国際空港に撮影に行くのも、ちよっと控えたほうがよいかもしれませんね。(もともと寒い時期は、撮影にはあんまりいかないんですが。寒くて行きたくない…というのが本音。)