2018年6月18日 最大震度6弱を観測した大阪北部地震が発生、あれから6年が経過しました。


通勤通学の時間帯に発生したため、高槻市では登校中だった小学4年生の女の子が倒壊したブロック塀の下敷きになり犠牲となってしまいました。





■被害状況(2018年6月28日現在 消防庁発表HPより)

・死者:5名(ブロック塀の倒壊や家具の転倒等による圧死)

・家屋被害:全壊3/半壊20/一部損壊12,727

      (京都府827、大阪府11,876、兵庫県2、奈良県22) 

・避難所数:大阪府(92か所・180名/主に茨木市と高槻市に集中


2018年7月1日に被害のあった高槻市に行きました。


小学生の女の子が倒れてきたプールの壁に挟まれ亡くなった小学校の現場は封鎖されて確認出来ませんでしたが、壁側にスクールゾーンがあり、これが反対側だったら下敷きにならなかったのではと考えさせられました。




大阪北部地震のあと、住宅などの危険なブロック塀の撤去を進めようと「撤去費用を補助する制度」が全国各地の自治体で導入されましが、補助制度を設けている市町村は、令和2年度には全国1741の市町村のうち915ありましたが、昨年度は865と減少しています(国土交通省調べ)


防災の仕事でいろいろな地域を回りますが、個人宅のブロック塀で倒壊の恐れのあるものをたくさん見かけます。


地震が発生した場合、ブロック塀の倒壊に巻き込まれて犠牲になったり、道を塞ぎ消防車等の緊急車両が通れなくなる可能性があります。


大阪北部地震から6年を機に、ご自宅、ご近所のブロック塀の点検をして欲しいですね。




自然災害の発生を防ぐことはできなくても、日頃からの防災減災の取り組みで被害を最小限にとどめることはできるはずです。


決して他人事ではありません。「備えあれば憂いなし」です。



防災士・防災危機管理者・災害備蓄管理士・写真家 三浦寛行