前回：Ipselect（アイピーセレクト）は内野手用のオーダーグラブが圧倒的に多いに戻る
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誰かが言った・・・
カニの居場所は
魚群探知機には映らない
・・・と。
魚群探知機には魚は映るが、カニは映らないらしい。
だからこそ経験と感覚がものをいうとのこと。
カニ漁の特集が『プロフェッショナル仕事の流儀』でやっていた。
勉強になる。
水のように、風のように、自然に体に馴染む。
プレーヤーの潜在能力を最大限に引き出していく。
革の品質や形状だけではなく、全体のバランスにこだわる。
身体の動きを妨げず、まるで元々自分の身体の一部であったかのように。
野球を楽しむこと。
まだ見ぬ世界を追い求めること。
そこから生まれる内面の美しさ。
それがIp selectの想い。
これはカタログに記載されていた。
アイピーセレクトの想いやコンセプト、モノ作りには毎回、魅了され、共感できる部分が多い。
ただ単に売上だけのためでなく、あくまでも選手目線で、現場目線でモノ作りをされているのだなというのが伝わってくる。
だからこそ、我々もその輪を広げていきたいと思う。
今回、2020年に待望の新型が登場した。
内野手用グラブだ。
型番は
Ip.057-K
Ｋはキップレザーを意味する。
従来のアイピーセレクトのグラブの系譜を継ぎながら、安心感を与えるような適度な深さが加わった内野手用グラブ。
深さがありながらもスピーディーなプレーを実現する。
そのようにカタログには記載されている。
アイピーセレクトのHPにてカタログの閲覧が可能なので是非、読んでほしい。
『見てほしい』のではなく『読んでほしい』。
それぐらい読み応えがあるカタログだ。
『アイピーセレクトの内野手用グラブって浅いんでしょ？』
って思っている人が多い。
たしかに浅めの型番が多い印象。
今回、新型の057型はカタログ記載の通り、アイピーセレクトの素手感覚、手に余計な力が入らない構造はそのままに、さらに少し深くしたイメージ。
グラブによってショート用とかセカンド用とかポジションでカテゴライズするのはあまり好きではないが、敢えて書くならばショートやサード用と言ったところだろうか。
グラブはポジションで選ぶのではなく、捕球スタイル、プレースタイルで選ぶ方が結果的に自分の求めるグラブに出逢える確率が高い。
今まで十河モデルに興味があったけど、もう少しガッチリ捕りたいな…とか、安心感が欲しいな…と思う選手はこの057型は向いているグラブだろう。
このグラブは土手は広めだけど、小指が利きづらい広さ・形状ではないので、小指を利かせつつ、少し捻るように使うとグラブ本来の型が活きるかもしれない。
展示会場でトータルプロデューサーの鈴木一平氏がそのように仰っていた。
ウェブ下から中心、そして薬指付近まで…
どのように使うかはプレーヤー自身にお任せしてもいいかもしれない。
私がもし使うならバックハンドが捕りやすいような型付けをして、その型を中心に考えて開くようにする。
そんな風に使ってみたくなるグラブ。
展示会場での鈴木一平氏の『これ良いですよ(11de34)』の言葉がずっと残っている。
個人的にはこのクロスウェブを初期搭載しているところに惹かれてしまう。
クロスウェブなんだけどウェブの真ん中で屈曲させることも出来るウェブ。
…ということは捻りもいけるよね…
って思わせてくれる。
どんな風に捕球しようか…
いや、どんな風に投げようか…
こう入って、こうやってグラブ出して…
いや、待てよ…
そんな風にグラブを通じてプレーに対して深く考えて、時にはグラブ自体が自然な動きに導いてくれる。
そんな魅力がアイピーセレクトのグラブには詰まっていると感じる。
その部分は
これからも勉強していきたいと思っている。
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次回：アイピーセレクト【Ip.057-K】Profundo（深み）
の話へ続く
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