前回：【ジュンケイグラブ】革カラーサンプルとステッチ紐サンプルの話に戻る
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世の中の人間は必ず２通りに分けられる
ドラクエをやったことがある人間と
そうでない人間だ。
ドラクエファンである私は
日々、レベル上げに勤しんでいる。
もちろんゲームの話ではなく、日常の話だ。
小学生の頃、学校の朝礼で流れる音楽が
【ドラゴンクエスト序曲】だった。
一度聞くと、誰もが
冒険に出たくなるような気持ちになる
あの曲だ。
それがキッカケかは定かではないが
澤木少年の心は
ドラクエの世界にどっぷりとハマった。
ドラクエのキャラクターデザインを
手がけている鳥山明先生と
誕生日が同じだということを知ったときは
テンションが上がりすぎて
レベルが上がった時の音が聞こえた程だ。
ちなみに
ある野球メーカーの
フロントの電話の保留音が
ドラクエのBGMなのだが
それを聞くだけで
テンションが上がってしまうのは
ここだけの話にしておこう。
そのドラクエシリーズの中で
好きなキャラクターがいる。
テリーだ。
己の腕を磨きながら
世界一の剣を探し求め
世界中を旅している。
その姿勢、ロマンに惚れてしまう。
そんなテリーに倣って
日々、最高のグラブとの
出会いを求めて仕事をしている。
以前にこのテリーの話を
他のスタッフに話したところ
「・・・何言ってんすか」
と一蹴されてしまった。
・・・無理もない。
冷静に判断すると真っ当な意見だ。
そんな中、先日・・・
お客様がメンテナンスに持ってきた
ジュンケイグラブの５０９型を見たときに
ゾクッと鳥肌が立った。
「これだ！」
しっかり使い込まれたその姿は
神々しい輝きを放っていた。
・・・と言っても
磨いたのは私なのだが
元々のグラブの型が素晴らしく
日頃のお手入れも素晴らしいからこそ
良い状態で保てているのだろう。
それがグラブを通して伝わってくる。
グリス入れとグラブクリーニング
というご依頼だったのだが
型が完璧すぎて
土手を開けるのを躊躇したほどだ。
たまにグラブが良い状態のときに
「グリス補充してください」
というご要望を頂くときがあるが
土手を開けてグリスを入れることで
今までのバランスが
変わってしまうことがある。
そこは注意が必要だ。
それでも長期的に考えて
グリスを入れた方が良い場合もある。
その場合は
グリスを入れる前と
グリスを入れた後のバランスを
なるべく変えないように注意する。
ジュンケイグラブのグラブは
使えば使うほど良くなっていく。
それは元々の型設計が素晴らしいのと
素材にこだわって
丁寧に作られているからに他ならない。
そして耐久性も抜群だ。
今回、お客様にお持ち頂いた
５０９型は
捕球ポイントや型の付け方が
秀逸で素晴らしかったので
思わず冒険の書に記録してしまった。
このグラブは
どれだけ打球と向き合ったのだろう。
どれだけ経験値を積んだのだろう。
そんなことを考えていると
嬉しい気持ちになる。
たくさん戦闘（練習）をして
経験値を積んで
武器屋（野球ショップ）で
新たな武器（グラブ）をGETする。
そして物語はまた進んでいく。
これからもグラブとの出会いは続く。
我々は
野球人でもあり、旅人なのだ。
是非・・・
旅の途中にでも
ベースボールマリオへ
立ち寄って頂きたい。
Have a nice trip！
次回：ジュンケイグラブ JG-593型【手揉みオイル型付け】の話へ続く
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