最近、マッシモ・モラッティのチームが戦った格下相手の試合といえば、0－1で敗戦したパルマ戦が思い出される。この試合では確実に勝てるだろうという驕りからか、後半30分にサンソーネが得点を挙げた際も、インテルに慌てた様子は見られなかった。しかし、結果は終了まで相手ゴールを揺らすことはできず、敗戦・・・
今回の試合では当然、同じ過ちを繰り返すことなく、ジェノア相手にキャプテン、ハビエル・サネッティ以下、日本の誇る長友祐都、クロアチアのマルコ・リヴァヤ、アルゼンチンのディエゴ・ミリートといった選手たちが怒涛の猛攻撃を見せてくれることに期待しよう。
一方、対するジェノアが最後に勝利したのは約3ヶ月前のラツィオ戦。この試合ではアントネッリが見事なアシストをし、ボリエッロが後半34分に決定弾を押し込んだ。以来、遠ざかっている勝利に飢えているルイジ・デル・ネリ監督以下ジェノアは新たな戦略と微調整を完了させ、連敗劇に終わりを告げようと試合に臨む。すでに優勝候補からは外れているとはいえ、チームのプライドと威厳を保つためには勝つしかない。少なくとも、タイトルのプレッシャーにがかかることはないため、相手よりは気負わず試合に臨めそうだ。
さて、下馬評では当然インテル有利との見方が圧倒的に多いが、はたしてこの試合は一方的な試合展開となってしまうのだろうか？
おそらく、そうはならなそうだ。この試合は両チームにとって2012年の最終戦となる。当然、クリスマス休みに突入する前に最高の形で1年を終えたいのはどのチームも同じであろう。
この試合、どちらも猛烈な勢いで戦う、一瞬たりとも見逃せない90分となりそうだ。
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