リーグ首位のサンフェレッチェ広島と勝点は同じとしているのの、勝敗数、得失点差の僅差で現在2位に就けているベガルタ仙台は10月27日、ジュビロ磐田との対戦に敵地ヤマハスタジアムに乗り込む。今季30戦目の公式戦となるこの試合、Jリーグの強豪たちが終幕までに1つでも順位を上げようと必死に残された試合へ臨む中、はたしてこの1戦の主導権を握るのは本拠地で迎え撃つジュビロ、敵地で戦うベガルタ、どちらになるのだろうか？
最近の両チームの調子を過去6試合で振り返ってみよう。ベガルタは6試合中4勝2敗とまずまずなようだ。9月19日、広島ビッグアーチで行われた首位攻防の「大一番」、引分けに持ち込めるかと思ったのもつかの間、後半33分に許した相手チームのゴールで惜敗したのが悔やまれる。2つ目の敗戦は清水エスパルスとの1戦だった。前半こそ1－0としリードを奪ったまま終えたものの、後半25分にゴールを許すと、試合終了までの20分間、ロスタイムに入れられた金賢聖の1点含め、3点も得点されてしまった。この試合も相手本拠地での戦いだったことを考えると、次の1戦も敗北してしまう可能性が無い訳ではなさそうだ。だが一方、ジュビロも過去6試合、2勝2敗2引分けと調子は芳しくない。
現在のベガルタの順位は2位だがそれより下に就けるチームに可能性が無くなった訳ではない。今回の相手、ジュビロには個人得点成績2位タイの前田遼一がいる。はたして鎌田次郎、上本大海、朴柱成といった仙台ディフェンス陣は前田から自ゴールを死守できるか？ベガルタは試合立ち上がりから全てにおいてジュビロを上回らねばならない。それが可能でなければ、最低限、現在の順位を保つには引分けに持ち込まねばならない。
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