この2チームの対戦といえば、8年前、2004年チャンピオンズリーグでの対戦が思い出される。セルティックにとって決勝リーグ常連の名門、バルセロナを相手にすることはとても巨大な挑戦だったであろう。
試合前の予想も圧倒的にバルセロナ有利とするものが多かった。そしてその通り、第1戦では3対1とバルセロナが快勝するとともに、セルティック･パークで行われたチャンピオンズ･リーグの試合の中で、初めて勝利を奪ったアウェーチームとなった。しかし続く第2戦、勝利しなければグループリーグ敗退と追い込まれながら相手本拠地カンプ･ノウに乗り込んだセルティックは驚くべきことに1対1で引き分けたのだ。
さらに4年後、2008年の決勝トーナメント1回戦で再びバルセロナと顔を合わせたセルティックは第1戦、最終的にはリオネル･メッシのゴールで敗れたものの、試合中2回もリードを奪うなど接戦を演じた。さらに準々決勝進出をかけて臨んだ第2戦、前半3分と開始早々にシャビからゴールを奪われ敗退こそしたが、試合終了までバルセロナをこの1点のみに抑えるなど立派な戦いぶりを見せた。
そして今年、グループリーグでまたしてもバルセロナと同じグループに組されたセルティック、これまでの雪辱を果たす機会が第3節10月23日に与えられる。決勝トーナメントへの熾烈な戦いが続く「死のグループ」グループＧでどんな素晴らしい戦いぶりをみせてくれるのだろうか？
現在の2チームの状況を比べてみよう。今大会も優勝の有力候補にあげられているバルセロナはリオネル･メッシの6試合で4ゴールなど、好調がチーム全体に浸透している。現状このチームから勝利を奪うことはセルティックでなくとも難しそうだ。だが一方、セルティックも先日の第2節、途中逆転されながらも大会初白星をあげ、2004年大会のバルセロナとの引き分け以来続いていたアウェーでの連敗を止めるなど好調とまではいえないものの、勝機はゼロではなさそうだ。カンプ･ノウで行われるこの試合、バルセロナがセルティック戦で築いているホーム無敗記録を誇りをかけ打ち破るくらいの気迫で臨めれば面白い試合展開になりそうだ。
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