1/23(火)、1/26(金) 中3硬式野球教室1-3、1-4を行いました。
ウォーミングアップ、マシン打撃を行っています
今回の教室では、選手達がバッティング動作を考えていく上で最も大切になる部分である「インパクト部分」について指導いたしました
選手達のバッティング動作を見ていますと、肝心のインパクトの部分でパワーをロスしている選手が目立ちます
まず気を付けなければならないのは、バットヘッド(バットの先端)の高さです
選手達のバッティングでは、インパクト時において「ヘッドが下がって」しまっており、自身が持っているパワーを大きくロスしています
これは、ボールを捕らえようとするあまり投球に飛びつくようにスイングしてしまうため、バットを握っている「グリップ部分」を投球コース(高さや低さ)に合わせて出してしまうことが原因に考えられます
パワーをロスせず力強く投球を捕らえるためには、ミートポイントにおいてバットは水平(グリップエンド)よりも「ヘッドを少し高く」しておかなくてはなりません
実際にミートポイントにバットを置いておき、ヘッドを「下げた時」と「上げた時」とではどちらがパワーがあるかを手で押し比べてみると、それは「一目瞭然」です
また、「下半身の力を使って打つこと」や「下半身主導のバッティング動作」をしようとすると、多くの選手が最初は投球に差し込まれてしまいます
そうすると今度は差し込まれるのを嫌ってステップ足を開いて打ったり、タイミングを早く取り過ぎて(泳いで)打ってしまうため、なかなか「自分の思い通りの打球」を打てることが少なくなるのです
これは「一番力の入るミートポイント」がわかっておらず、力いっぱい打とうとする余り、ステップと同時に体も前へ出ていって「投球にぶつかっている」選手に見られる症状です
差し込まれたり泳いでしまったりを繰り返すバッティングは、投球に対する「タイミング」が取れていないことが原因です
よく言われるこの「タイミング」とは「投球と体との距離」のことを指しています
差し込まれて窮屈なスイングになってしまったり、泳がされてバットの先で当てるだけの弱々しいスイングになることなく、「一番力の入る距離」でボールを捕らえることを考えると、「投球コース」によってミートポイントは変えなければならないのです
投球コースがど真ん中である場合、一番力が入るミートポイントは「ステップした足のライン上」にあります
相手投手の投球のスピードと、自身のスイングスピードを考え「一番力の入る距離」で投球を捕らえられるよう、タイミングを測ってスイングしていかなければなりません
また、ど真ん中のミートポイント(投球と体との距離)を基準に考えると・・・
(1)インコースのミートポイントは「ど真ん中よりも前」で捕らえる
(2)アウトコースのミートポイントは「ど真ん中よりも引き付けて後ろ」で捕らえる
ことが必要です
これからもまだまだパワーアップを目指して鍛えていかなければならないのは当然なのですが、バットヘッドを上げておくことで既に今持っている「パワーをロスすることなくバットに伝えて行く」ことが出来ますし、勢いやその日の感覚だけで打つのではなく、自分自身が持っている「パワーをしっかりとバットに伝えられる距離(ミートポイント)」を考えて打つことがとても大切なのです