心が惹かれるというか、目に止まる、耳に入ってくる。
アナログフィッシュの抱きしめて
唯川恵の雨心中
河野裕のホワイトパズル
岡田和人のすんドめ!
笹口騒音ハーモニカの例えば、僕が売れたら
先日、撮り溜めていた大河ドラマを見ていた。せごどんの運強き姫
徳川の大奥に入ることの決まった篤姫が、薩摩藩邸にいた際、地震が起こる。
その時、主人公の西郷が、すぐに篤姫の様子を心配してすっ飛んでくる。
その時に篤姫が西郷に言う。
「西郷、このまま逃げておくれ。公方様も義父上もいない場所に、私と共に逃げておくれ」
西郷は力強く返事するが、篤姫はその言葉が聞けて充分だったと言い、公方様への輿入れを決心する。
こういうシチュエーション、関係性が
すごく美しい愛の形だと思う。
倒錯的だとか、ペシミストだとかそういう類いのものでは決してなく。
例え、世間に居場所がなくても、二人さえいればよい。貴方と二人、誰も知らない土地に逃げて、静かに暮らしていきましょう。
上にあげた作品もそのようなことが描かれている。
自分の中のある種の神話性であったり、
切望に近いものなのかもしれない。
そして、思う、「あぁ、私はどこかで、あの人と逃げたかったんだな」と
貴方がいつも泣いて電話をかけてくる時、或いは、お互い、どちらかに恋人がいた時期など、電話越しに話す貴方との言葉と言葉の、行間に、息継ぎの間に、沈黙に、小さく隠していた気がする。
「私と一緒に逃げましょう」
けど、きっと貴方は口には、出してなかったんだろうね。
もしくは、僕が聞いていても聞こえないふりをしていたのかもしれないね。
けど、僕から言うことは出来なかったよ。
ごめんね。
もし、許されるなら、
今夜は夢で貴方と月まで逃げしましょう。
月面のブランコで一緒に揺れましょう。
おやすみなさい。よい夢を
待ち合わせは、今夜の夢の中にしましょう
