声劇【2人用】【約10分】【リバーサルボーダー】※注意!BL
●登場人物飛越 還瑠(とびこし かえる)...男。最近田舎に引っ越してきた男の子。15歳くらい。動物が苦手で、特に蛇が苦手。兄を亡くしている。ヘビ...オス。実は化けヘビで、人間に化けることが出来る。大きくなることも出来る。かなり強い。オスを好む。そのせいでヘビの中では孤立している。●状況説明飛越が、苦手克服のために森へ入る。ヘビが現れ、パニックを起こす。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――✂飛越「......うぅ...やっぱりこんなところ、来るんじゃなかったぁ...」飛越「ここにくる途中、古代文字みたいに書かれた看板やら、大量の虫の死骸やら...怖すぎるだろぉ...」飛越「で、でも、苦手克服しないと...よし!気合入れて」ヘビが突然現れるヘビ「...」飛越「――――――へ?」ヘビ「...」飛越「へ、へ、ヘビだ......ど、どうしよう...」ヘビ「...」飛越「ま、まず、ゆっくり、静かに後退りしながら...」ヘビ「なぁ」飛越「そのまま...ダッシュっ!」ヘビ「あ、おい」飛越「ふぎゃあっ!」思いっきり転ぶヘビ「はぁ、まったく」飛越「いたた...え、ち、近づいてくる!こ、来ないでぇ!」ヘビ「ちょ、暴れるな!」飛越「噛まないで!怖い怖い怖い!あああああああっ!......ふきゅ」ヘビ「おい!......こいつ、気絶してやがる」ヘビ「はぁ、しょうがねぇか」~しばらくして、森の中~飛越「―――――んぅ...」ヘビ「お、目覚めたか?」人間の姿になっていて、飛越を膝枕してあげている飛越「え、あ、はい...誰、ですか?」ヘビ「誰って...俺って言やぁいいのか?」飛越「お、れ?オレさんですか?...僕、いったい何を」ヘビ「なんだその名前...まぁいいや。お前、さっき俺を見て気絶したんだよ。あーだこーだ喚きながら泡吹いてよぉ」飛越「きぜ、つ...?―――――あ」ヘビ「お、思い出したか?」飛越「ヘビ!ヘビに襲われて!噛まれそうになって!」ヘビ「襲おうともしてねぇし、噛もうともしてねぇ」飛越「なんでそんなこと分かるんですかっ!ああっ、さっきのヘビはどこですか!?また出てきたらと思うと...あああああっ!」ヘビ「な、ああ、くそ!いいから落ち着け!」飛越「ふぇっ!?」ヘビが飛越の頭を強く掴んで固定するヘビ「俺が、さっきのヘビなんだよ!」飛越「――――――へ?」ヘビ「だから、俺がさっきの......また気絶してやがる。めんどくせぇやつだ」~飛越は目を覚まし、ヘビから事情を聞く~飛越「正直、まったく信じられない」ヘビ「これが事実なんだから受け入れろガキ。俺は、化けヘビ、人の念が集まって出来た妖怪みたいなもんだ」飛越「頭が痛い...妖怪なんて漫画でしか聞いたことないのに」ヘビ「いるもんはいるんだよ。それに、俺は強ぇから、こうやって人間にもなれるし、大きくにだってなれる」飛越「へー、だから人の姿に......って、何関心してるんだ僕っ!ありえないだろ!」ヘビ「はぁ、まぁいいや。それで、なんでこの森に入れた?ここは人間が入れないよう結界を作っておいたはずだが」飛越「結界?...もしかして、あの汚い字で書かれた看板?」ヘビ「汚い字だと!?ま、まぁ、俺は読み書きが苦手だからな...あれじゃ駄目だったか」飛越「えと、じゃあ、大量にあった虫の死骸は?」ヘビ「ああ、あれか。あれは俺の食べ残しだ。中身だけ食って殻はポイだ」飛越「な、なるほど(うぅ、気持ち悪くなってきた)」飛越は青ざめるヘビ「さて、そろそろ元気にもなってきたろ。さっさと森から出ていくんだな」飛越「......」ヘビ「...どうした?うつむいて」飛越「帰れないです...まだ」ヘビ「は?」飛越「じ、実は...」~一連の事情を話す~ヘビ「なるほど、ここに引っ越してきて学校にいったが、動物が苦手ってだけで馬鹿にされてしまったと」飛越「はい...だから、この苦手を少しでも早く克服したいんです!」ヘビ「なら、話は早い方がいい」動物のヘビの姿になる飛越「へ、ヘビ!?」ヘビ「俺だっての。ほら、俺のこと撫でてみろよ」飛越「へ!?撫でる!?」ヘビ「あぁ、習うより慣れろ、だろ?一回触れてしまえば、苦手なもんもあっけなく克服出来るもんさ」飛越「......」ヘビ「それとも、馬鹿にされ続けるのか?」飛越「っ!」ヘビ「いつまでも孤独に学校生活を送るのか?」飛越「い、嫌だ!」ヘビ「はっ!その意気だ!ほら、さっさとやれ」飛越「よ、よし!...そーっと、そーっと...」ヘビ「(......おせぇ)」飛越「怖くない、怖くない、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ...」ヘビ「(はぁ、こんなの待ってたら日が暮れちまう)」ヘビ「おい、いい加減に」飛越「わーっ!」ヘビに飛び掛かるヘビ「ふぁっ!?ふぎゃあっ!」飛越がヘビを下敷きにするヘビ「いってぇな...いきなりなにすん――――」ヘビの頭、そして体を優しく撫でられる飛越「ご、ごめんなさい...いっそ勢いよく飛び込めばって...」ヘビ「...いいよ。それで、俺の頭を撫でてみた感想はどうだ」飛越「うん...あったかい。気持ちいい」ヘビ「そりゃ良かった」飛越「あの...」ヘビ「なんだ。これ以上なにがしてほしいんだ」飛越「このまま、人の姿になると、どうなるんですか?」ヘビ「は?なんで」飛越「それは...」ヘビ「はぁ...ほら」人の姿になる飛越「っ――――――」ヘビ「これでいいだ......ろ」飛越はヘビの体を強く抱きしめる飛越「――――にぃちゃんっ...」ヘビ「(こいつ...。まぁ、いいか)」ヘビ「(にしても、さっきからこいつを見てると、どうも調子が狂う。なんで、こんなに鼓動が早くなる。人間だぞ相手は)」飛越「にぃ、ちゃ...」ヘビの眼を上目遣いで見つめるヘビ「(っ!...はは、まさか、俺が...)」ヘビ「(いっそ、ここでこいつを...)なぁ」飛越「ああああああああっ!」ヘビ「―――っ!?な、なんだっ!」飛越「そ、そろそろ帰らないとお母さんに怒られちゃうっ!へ、変なこと言っちゃってごめんなさい!きょ、今日は本当にあり、ありがとうございました!」ヘビ「お、おう......おい!」飛越「へ?な、なんでしょう?」ヘビ「名前は?聞かせろ」飛越「...と、飛越、還瑠です!」ヘビ「かえ、る......かえる、か」飛越「えっ、えっと!」ヘビ「ん?なんだ還瑠」飛越「ま、また来ます!それじゃ!...ってもうこんな時間っ!早く帰らないとおおおおっ!」転びながらも慌てて帰っていくヘビ「あぁあぁ...はは。...かえる、ね」ヘビ「――――――はっはっはっはっはっ!面白い、面白いなあいつは」ヘビ「(俺が、動けなくなるなんてな...)」ヘビ「......看板、外しておくか」