移動都市 モータル・エンジン。 | すぷのたわごと。

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ほぼ映画の感想&素朴な疑問(別名ツッコミ)。
目標「観ずに後悔するより観て後悔」。

『移動都市 モータル・エンジン』を観に行ってきました。
ツッコミ心をくすぐる予感と、上映回数が早く減りそうな予感がして、早めに鑑賞。
原題は『MORTAL ENGINES』で、ネットの翻訳だと“死を免れないエンジン”、“人間エンジン”、“必殺技エンジン”、“致命的なエンジン”など、何がなんだか…。
 
たった60分で文明を滅亡させた大戦“60分戦争”後の世界。
生き残った人々は移動する都市を建造し、資源や労働力を奪い合っていた。
なかでも巨大な捕食都市ロンドンは、小さな移動都市を狩り、住民たちは歓声を上げて見物していた。
ある日、ロンドンが捕獲した都市にいた少女ヘスター・ショウ(ヘラ・ヒルマー)は、ロンドンの考古学者サディアス・ヴァレンタイン(ヒューゴ・ウィーヴィング)を襲う。
ヴァレンタインは、ヘスターの母パンドラの命を奪った仇だった。
しかし、あと一歩のところで、歴史家見習いのトム・ナッツワーシー(ロバート・シーアン)に邪魔されてしまう。
ヘスターはなんとかその場から逃走、彼女を追って言葉を交わしたトムは、追いついたヴァレンタインにダストシュートに突き落とされてしまう。
成り行きで一緒に行動することになったヘスターとトムは、ピンチに陥ったところを伝説の空賊アナ・ファン(ジヘ)に助けられる。
反移動都市同盟から、ヴァレンタインの恐ろしい野望を知らされたヘスター。
一方、ヴァレンタインは刑務所にいたストーカーと呼ばれる人造人間のシュライク(スティーヴン・ラング)を解き放ち、ヘスターを抹殺しようとする…。
 
フィリップ・リーヴの小説「移動都市」を原作に映画化されたものらしい。
けど予告編を見た日本人の多くは、『ハウルの動く城』を想起したはず。
ジブリはそれだけじゃなかったよ。
『紅の豚』と『天空の城ラピュタ』も思い出した。
ついでに、『ターミネーター』と『スター・ウォーズ』と、小説「スワン・ソング」と、エンドロールの途中からの曲は「ワルキューレの騎行」を思い出したよ。
楯の壁の向こうの都市“シャングオ”は、シャングリラみたいだったし。
総督や衣装も中国風というか、モンゴル風というか、大陸系のアジアっぽかった。
ピーター・ジャクソンは脚本と製作らしく、監督はこれが初長編監督作になるというクリスチャン・リヴァーズという人らしい。
なんかね、うまい見せ方のシーンと、キャラを活かしきれてない部分が混在してるような気がした。
競りにかけられているヘスターを、たった一人で助けに来たアナがかっこよかったり。
シュライクのヘスターに対する想いがグッときたり。
ジェニー・ハニヴァー号のデッキのシーンで、序盤のヘスターはトムから傷が見えない方向で立っていたのが、終盤では傷が見える方向に立っていた。
最初はトムを信用してなかったのが、それまで一緒に行動してきたことで、トムに対するヘスターの心が和らいだように見えた。
キャラでは、キャサリン(レイラ・ジョージ)や、ベヴィス・ポッド(ローナン・ラフテリー)がもっと活躍するのかと思ったら、ガッカリするほど肩透かし。
トムに嫌がらせをしてた奴も、すごい出番が少なかった。
人がいっぱい出てくるのに、キスシーンがなかったのは好感が持てる。
アナとその仲間の飛行船のチームは、なんらかの配慮をしたかのように人種が豊富だった。
コーラがアナに気があるような素振りだったのに、あんなことに…。
なんでヴァレンタインを道連れにしないんだ、と思っていたら、ヘスターと対決させる展開のためだったんだね。
原作は四部作らしいが、続編を作るんだろうか?
 
Yahoo!ブログがサービス終了するらしい。
ここなら大手なので潰れることはないと思っていたのに…これからどうしよう…。