相変わらず役職に関係なく、休日出勤であったりする。
IT関連企業への内部監査だが、経験則で言うと監査の難易度は双方のコミュニケーション能力のレベルと比例する事が多い。
特に顕著に表れるのがIT技術者への監査対応である。
基本的に彼らは自分たちの望む研究や開発が行えればそれで良く、それ以外の事は全てノイズとして捉える傾向が高い。(もっともこの傾向は専門家であれば誰しも持っているものであるし、この傾向が無い専門家はその分野における2軍、3軍選手程度である場合が多い。)
本来的な意味で言えば彼らは単に企業に雇われているに過ぎない。
その為、企業の上位方針には尊守すべき立場にいる。
けれどより専門性を追求したいが為に、どうしてもそれ以外の要素はノイズとして判断してしまう。
そして良くも悪くも専門バカとなっていく。
そうした傾向の強い人たちへの監査はマニュアル通りのやり方では
最初のうちは渋々対応をしてくれるが、時間が経つにつれて非協力的になり
さらにIT関係の知識が乏しい監査人は技術者の言っている専門用語が事が解らず
最終的には監査人が適当に中身をでっち上げ、中身の全くない監査報告書を作る羽目になる。
残念監査の出来上がりである。
IT技術者のへ監査に関しては監査人がその分野における、ある程度の専門知識を有し雑談レベルで話せる必要がある。
例えば会計システムを開発・運用を行っている技術者に対してはどの様な開発言語を使用しているか、どの様な開発環境を使用しているか、一通り把握し最低限ネットで得られる関連知識は得ておくのが良いだろう。
ネットで調べて簡単に得られる知識すら得ずに
そう言った知識を彼らに質問した場合
少なくても「自分らの業務を理解せずにマニュアル的な対応しか行わない」と印象付けてしまうので注意が必要となる。
本来的な意味で言えば熟練のIS監査人が行うべきであるが、数百人規模の企業でない限りは、おいそれと雇入れている所は無いだろう。
結局は会計知識しかない監査人が全般統制などやる羽目になる。
その為、自分は監査人だから監査知識があれば後はいらないというのではなく
まず、相手の業務の専門性を知り何を尊重すれば良いか
どうすれば一方的な権限の押付では無く、協力的な対応を促す事が出来るか考え、実践する必要がある。
監査対応において強権を発動するのは、あくまで最終手段としない限り
その企業の監査は中身の無い、無意味な残念監査しか行われないだろう。