思春期の荒波 | ~自己治癒力で、もっと元気に、幸せに!~ 札幌のホメオパス ふじやまみちこのMagical Healthy blog 

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心と体のバランスをとり、自分らしく健康になるツールのホメオパシーに惚れ込み、札幌でホメオパスをしています。ホメオパシーをはじめ、クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)などの可能性ある代替療法も日々研究&実践中!

思春期の娘、息子の心身の不調に心を痛め、
どうしたらいいのか?と
ホメオパシー健康相談に来られるケースがままあります。

とてもむずかしい時ですよね。思春期。

結論はありませんが
それについてふと書きたくなりました。

ホメオパスで
クラニオセイクラル・セラピーの
お手当て人、フジヤマミチコです。

* * * * *

とにかく思春期に表に出てくる問題はなかなかに激しいです。


過食、拒食

万引き癖

学校に行かない・行けない

リストカット

引きこもる

自殺未遂

 

これら全部、実際、ホメオパシー健康相談に寄せられたケースです。

ホメオパシーは

表にあらわれている様子・症状に似た「乱れ」の波動をもつレメディを選んで

それをとってもらうことで

身体と心が健康な状態に戻るように導くもの。
心理カウンセリングではなく、どちらかというとエネルギー調整法という感じです。
 

ですが話を聞く、傾聴する自体に

少々(いやだいぶ)カウンセリング的な要素があるのでいろいろ考えます。

子どもに感じるのは
自分でもなんだかわからない衝動とエネルギーと創造性が体に渦巻いているんだろうなということ。
すごいエネルギーがそこにある。

親に感じるのは

その苦悩と、「どうにか理解したい」という心。
わたしも思春期息子×2の親なので、ヒリヒリするほどよくわかる。

 

それでかなり考えて、今も考えは進行中ですが

「親は子を理解なんてできないし、しなくていいのではないか」
「その親子の(心の)取っ組み合い自体に意味があるのではないか」

「正解はまったくないのではないか」
と思っています。今は。


うまくいえないので

大尊敬する河合隼雄氏の著書より、
なるほどと思ったり、参考になったりしたところを抜き書きさせてください。
(これら、何度も何度も読み、いまだ目を開かされる本です。)
 

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◆子どもは自分のことや自分の悩みを、親なんかにあんまりわかってほしくなないかもしれませんね。実際、そんな大事なことを全部親に言うバカがいるか、ってことでしょう。だから親は、「そういう自分の世界を持っているすごい存在なんだ」と思ってわが子を尊敬していたらいい。

 

◆ぼくらの仕事も同じです。相手を「理解」なんてしなくても、治ったらいいわけです。「あなたは神をどう思っているか」とか「死をどう思っているか」と直接子どもに効かないし、子どももぼくに言わない。神とか死を持って子どもが生きていることを、ぼくがものすごく尊敬してたら治っていくんです。どうも子どもたちは、そういう深いものを相当持っているんじゃないかと、このごろ思います。だから、親子でもそんなにわからなくていい、という気がするんです。

◆よく自分の弱みや欠点、失敗なんかを、子どもに絶対に見せない親がいるでしょう。そうすると、子どもの方も、弱みは見せてはいけないものだ、と思うようになります。そうすると、いじめられたりしたときに、親に言えないというようなことになる。だから親が弱みとか失敗を、そのまま見せることも大事なことだと思います。

 

◆いままで子どもだったのが、思春期になるとセックスという要素が入ってくる。次世代を生み出す能力を自分の中に取り込んで、おとなになってゆく過程が思春期というものです。しかし、それはおとなが説明して言っているだけで、本人にしてみれば、なんか爆発するような、わけのわからないものがワーッとくる。ほんとに素晴らしいというのと、こんな汚いものはないというのと、両方が一挙にやってくる。それがもごもご自分の中で動いて、つかまえられない。言葉にならないような体験だから、無口になるのは当たり前なんです。

 

◆思春期というのは、パワーがすごく強くなるでしょう。それぐらいじゃないと、思春期を越えていけないんです。みんなちょっとずつ、どっかで死にたがっているようなところがある。子どもからおとなへの生まれ変わりの時期だから、背後で「死と再生」というのが動いているんですね。

 

◆子どもというのはすごいもので、どこか親の盲点になっているところに、問題点を探し出してくることがよくあります。どんな人だって盲点はあるわけでしょう。その盲点が関わるようなところで、子どもが問題を起こしてくる。でも親にしてみたら、自分で考えても全然どこも悪くない。盲点なんだから、よいも悪いも、もともと見えていない。

 

◆それはもう、子どもは必ず裏側を言いたいわけです。だから親も大変なんです。子どもを認めるということが、それだけではすまなくて、同時に自分の欠点を認めることだということがわりとある。

 

◆人間というのは、自分の世界に下手に踏み込まれるのを、ものすごく嫌うものです。悩みを抱えているときなんか、特にそうですね。ところがそれを親が子どもによくやってしまうんです。子どものことを思うあまりに、その世界に踏み込んでしまう。ほんとは静かに泣かせておけばいいのに、「なんで泣いてんの?」とか「早く言いなさい」とか、かまってしまう。

 

◆人は、傷の体験によって成長していくんです。傷つけまいとするあまり、転ばないように転ばないようにしていても、どこかで転ぶことはある。そのときまでに練習していないと、転び方を知らないというバカなことが起こるわけです。人間は傷つくことなしに成長することはないんじゃないでしょうか。そして、どんなに親しくても人間はひとりだ、という体験も大事です。

 

◆親でも先生でも、腹が決まってたら、子どもにはいっぺんでわかります。それは子どもに対するときに一番大事なことじゃないかとぼくは思います。こっちの姿勢がホンモノだったらまず大丈夫です。

 

◆親子関係でも夫婦関係でも、対決の火花が散らなければ、状況が変わることはあり得ないわけだけど、そんなのは一生にいっぺんかもわからない。普通の怒鳴りあいというのは、火花が散っているようで、ほとんど散っていないんですよ。怒鳴りあいは対決になっていない。命がかかっていないです。ワアワア言って、一方的にワーッと発散しているだけで、お互いに相手の言うことを全然聞いていない。「対決」というのは、相手の行くことを聞かなきゃならないからね。つまり自分との対決を含んでなかったら、本当の対決じゃありません。親子でもそうですね。ほんとうの対決は、ベースに自分自身との対決があるんです。

◆「ほんとのことを言ったら、嫌に思われないか、傷つくんじゃないか」と思うあまり、妙に迂回した物の言い方をすることがよくあるんだけど、非言語的にはどこかでしっかり伝わってしまう。やっぱり自分で生きていないとね。

◆子どもの言っていることがわからないときも「そこまではわからん」とか、「それはついていけない」と言っていいんです。

◆母親と娘のつながりは、極めて大切なものである。しかも、それは母子一体感を基礎とした深いものでなければならない。子どもたちは母親から離れてゆくのだが、特に分離を必要とするときには、母親とのつながりを確かめた上で離れてゆくようなところがある。

 

◆その母親を支える父親の力が弱いときは、親子関係の在り方が歪んでくるのである。父親の家庭での態度が弱いと、母親はそれを感じとって、知らず知らずのうちに、母親が父親役を演じるようになってくる。そのために、それを補填しようとして父親が母親役をとるようになると、親子関係が混乱してくるのである。このようなパターンは、わが国においては生じやすいように思われる。

◆相談に来られる人には、反省の好きな人が多いですね。反省癖というか、「これも結局、親が悪いんです」とか言うだけで終わりにしてしまう人が多い。反省することで話が終わったように思うというか。

 

◆思春期の女性の心身症としてよく知られているのに、拒食症があります。拒食症の背景には、身体性の拒否ということがあります。女性としての自分の身体を受け入れられないんです。女性としておとなになりたくないというか。女性という性に対する嫌悪が、はっきり示されることもあります。

 

◆拒食症の場合は、まず母と娘の関係を考えてみる必要があります。母と娘ですから、娘は母親と同じような身体になって、母親と同じように生きよう、そう思えたらそれでいいわけですが、それができない。その場合、お母さんの生き方をなかなか受け入れられないということがまず考えられます。父親と母親の両方の生き方を受け入れられない場合もあります。子どもが手本にしているのはやっぱり両親ですからね。また、その時代その時代の、「時代精神」というのがあって、あっちがいいとか、こっちの方が価値があるとか言われて、そういうことの影響を受けることもあります。でもこういうことを、本人が意識していないことが多いです。

 

◆子育てを本気でやってたら、いろいろ問題が起きてくるし悩んだり迷ったりすることはよくあると思います。だから悩みや迷いがあるのが問題なのではなくて、問題があるのにちゃんと悩んだり迷ったりしないことが問題なんです。迷いを持ちこたえる力は大事です。ぼくはそれを「葛藤保持力」と言っているんです。

 

◆みんなそれが苦しくて嫌だから、葛藤することをせずに、すぐにどちらかにしてしまうんです。「悪いのは私ではない」とか「母親が悪い」とか、決めてしまえば簡単でしょう。それを決めてしまわずに、「母親が悪いかもしれない、悪くないかもしれない。どっちだろう」とずっと考えていく。

 

◆相性というのは、親子にもあるでしょうね。そして「親子の相性が悪いなあ」と思うときには、夫婦のことをもういっぺん考え直すと、そのわけがわかることがあります。

 

◆家族のことでだれか一人だけが「悪い」などということはまずありません。

 

◆いまの子どもは「人は何のために生きているのか」とか、「私はなぜここにいるのだろう」とかいう、非常に根源的なことに直面するようになった。

 

◆すごく悩んでいる子どもは、「悩んでいる」ということも言えない、言葉にできないくらいの悩みを持っている。そこがいまのおとなには非常にわかりにくい。

 

◆子どもの幸福は、子どもが自分自身で築いていくんです。子どもを「幸福な状態」に置くことによって親が安心しようとするのは、親の勝手というもので、子どもの幸せを中心にしていない。ほんとの幸福とは、その子が「自分の人生を生きられる」ということなんです。

 

◆家庭は受け容れがたいことを受け容れる「家庭禅」の道場なんです。

・ ・ ・ ・
と沢山紹介してしまいました。

自覚するしないに関わらず、実は生死のきわきわのところにいるのが思春期というもののようです。
そしてそのとき、親は、触れたらこっちも切れて血が出んばかりなのですが、心乱れながらも投げ出さず、ともにいる。
真剣に悩みながら。真剣に自分を見つめながら。
これに尽きるんでしょうか。ね。

ホメオパシーに取り組むことは、自分を見つめるきっかけに、とてもなると思います。
 

もちろん乱れたバイタルフォースが戻ることで、症状が癒えるというメリットもありますが、
「自分と向き合う」「盲点に気付く」。
これがものすごく大事な気がしていますよ。


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スポンタネア/日本ホメオパシーセンター札幌南2条 藤山道子