触れる、ということについて、また考えています。
クラニオで触れるタッチは、ほんとうにソフト。
ゆっくりと、静かに静かに触れていきます。
それは、手が相手のからだに到達する前から始まります。
私が手を動かし、相手にと近づける段階から
相手は実は「触れますよ」の気配は感じ取っている。
なので、
「失礼します。こんにちは。触れさせてくださいね」
の気持ちで、じんわりと手を近づけていきます。
すると、相手のからだも
「はい、いいですよ」とすんなりと
応答してくれる感じがあるんです。
いきなり触れたときとは、違う感触。
体は、わかってるんだなあ。
これを意識するようになり、
体への敬意が増しました。
自然に頭に浮かぶのは、この挨拶。
「イランカラプテ」
アイヌ語の「こんにちは」ですが、
そもそも直訳では
「あなたの心にふれさせてくださいね」の意になります。
からだに触れるは、こころに触れる。
といってもね、
いえ、むやみに覗いたりはしないんです。
(覗いてもわかりませんし)
あなたの大事な心という宝物がそこにありますね、
何かはわからないけれど、
それと一緒にいさせてくださいね、
という慈しみの感じ。
クラニオにぴったりだと思う。
それで、いつのまにやら、
声には出さねど、ふいっと口をついて出るようになりました 。
クラニオの始まりに、なんかもごもご言っていたら、
これだと思ってくださいね