「あなたになら言える秘密のこと」(2005年 スペイン)を見た。
過去の苦難の記憶を胸に秘め、誰とも言葉を交わすことなくひたすら孤独な毎日を送る若い女性、ハンナ。
工場でも黙々と仕事をこなす彼女だったが、ある日、
働き過ぎが問題となり、無理やり1ヵ月の休暇を取らされてしまう。
宛てもなく長距離バスに乗り込んだ彼女は、ひょんなことから海の真ん中に浮かぶ油田掘削
所でジョゼフという男性の看護をして過ごすことに。
彼は事故でひどい火傷を負い、一時的に視力を失っていた。
それでもユーモアを失わないジョゼフは彼女に
名前や出身地を質問するが、ハンナは決して答えようとしない。
この油田掘削所で働いている男たちは、それぞれに事情を抱えた者たちばかり。
閉ざされた空間
でそんな風変わりな男たちと生活を共にするうち、ハンナも少しずつ人間らしい感情を取り戻していくが…。
(「映画データベース allcinema」より)
前半は、単調で地味な印象でしたが、物語が進むうちに
ぐんぐん引き込まれていきました。
ハンナのもつ秘密はかなり重苦しく、衝撃的なもの。
でもその秘密を聞いた後では、点と線がつながっていくような気がしました。
最後はハッピーエンドですが、物語の冒頭から流れる
「女の子のナレーション」の正体を知って2度衝撃です。
過去は消えないし、傷も消えることは無いけど、
人との出会いによって人は再生し、変わっていけること。
だれでも人は言えない秘密をもっていること。
そんなことを感じました。だから決して重苦しいだけの映画ではないです。
それに、この物語のベースには、
90年代のヨーロッパでの悲しい歴史がバックにあるのですが
そのバックグラウンドを知ることで、もっと深くなる映画だと思います。
じっくりと映画を見たい人にはお勧めかも。