リンク
タグホイヤーを取り上げるのは今回が初めてなので、まずはその歴史から紹介していきます。
1860年に、エドワード・ホイヤー氏が設立した老舗メーカーになります。
その後、タグ社(すいません、何の会社だったのかは忘れてしまいました。
確か投資会社?だったような・・・。ご存知の方、教えてください。)によって
吸収合併をされ、今のネーミングになりました。
あまり知られていないかもしれませんが、初期の時計には、「ホイヤー」のロゴのみ
刻印されていることからも、その歴史的背景を垣間見ることができます。
タグホイヤーは古くから、極限へのチャレンジや、その過程にある正確な計測といった
スポーツ的なポジションに、時計は常に共存しているものだという考えのもと
ブランド展開を行っていると思われます。
オリンピックや、インディーカーレースの公式時計担当など。
コンマ1秒を競うような極限の世界にこそ、時計の役割があるものだという考えではないでしょうか。
元々、国内では「F1シリーズ」と言われるタイプ(今で言う、スウォッチ的なもの)が
定着しつつあったのですが、さらなる爆発的人気を促したのは1980年後半、F1ブーム到来からです。
タグホイヤーは公式時計担当はもちろんのこと、広告塔に故アイルトン・セナを早くから起用していました。
これにより瞬く間に認知度が高まり、大手百貨店では、タグホイヤー展と称して
原寸大レプリカのF1カーを展示するほどの過熱ぶりだったのです。
流行とは怖いもので、その波に乗ることができたタグホイヤーでしたが
その後はF1ブームの衰退とともに、ブランド力も低下の一途を辿ることになってしまいます。
そしてこの頃から、積極的に新デザインを投入し始めるのです。
2000年も過ぎ、それまでの定番であった「Se/lシリーズ」をデザインも一新
「LINKシリーズ」へと切り替える決断を行います。
これには社内外を問わず、おそらく賛否両論の嵐だったのではないでしょうか。
これが果たして成功だったのかどうかは、判断ができません。
ただひとつ残念なことは、歴史あるデザインを大きく変えてしまうことの功罪と言うべきか・・・
デザインを大きく変えてしまうことに、少なからず抵抗を感じたことは否めません。
スポーツクロノグラフでありながらも、エレガンスさを感じさせたSe/lシリーズ。
その後継モデルとして登場したリンク。
今後、どのような展開を見せてくれるのでしょう。
スピードマスター
イチバン始めの記事に、どの時計を取り上げるべきか。
ほんの僅か数秒、それについて考えさせられましたが、すぐに決まりました。
言わずとも知れた、スイス時計を代表する「オメガ スピードマスター」です。
日本国内における輸入時計の確固たる地位を築き上げたブランド、そして時計のひとつです。
その歴史については、既にご存知の方が大勢いるかもしれませんが、簡潔に紹介します。
NASA宇宙飛行士が使用するために採用された初の腕時計が、このスピードマスター。
過酷な環境実験を繰り返す中、最後まで止まることなくテストをクリアしたのは、この1本だけ
だったと言われています。
しかもその過程で最も驚きべきことは、NASA要員は、
「宇宙でも使用に耐えうる時計を作ってくれないか。」と、各メーカーに依頼を
かける形ではなく、フツーのショップで、フツーに購入したものをテストに使用したそうです。
(自分の勝手な想像ですが、決して安価ではない腕時計の数々を、いきなり買っていったお客さん・・・
事情を知る由もない当時の店員は、きっとビックリだったでしょう。^-^;)
そしてこのことは同時に、世界中にオメガ時計の品質を知らしめる、大きな出来事となりました。
また、アポロ13号が機械トラブルに見舞われた際にも、宇宙飛行士の腕に巻かれていました。
ジェット噴射による角度調整など、数秒の狂いが生死を分けたと言われていますが
その数秒を飛行士が計測するために用いたのも、スピードマスターだったと思われます。
この一連の出来事により、のちにオメガ社は、NASAより「スヌーピー・アワード」という
栄誉ある賞を受賞しています。
と、偉大な歴史については、これくらいにしておきましょう。
現在のスピードマスターには、大きく分けると自動巻・手巻の2種類があります。
(さらに分類すると、ムーンフェイズ付きやデイトジャストなどが存在するのですが・・・)
この2種類のうち、NASAで初採用、宇宙飛行士が使っているものは「手巻」になります。
それもそのはず。確かオメガセミナーで聞いた記憶があるのですが、無重力の宇宙空間では
自動巻きローターは、その役割を果たすことができないそうです。^-^;)
「えっ!?このご時世に、手巻なの?」
お客さまの中には、初めてそのコトを知って驚かれる方も、決して少なくありませんでした。
ですが、オメガ スピードマスターにはオトコの夢やロマンが秘められています。
初めて宇宙飛行士の腕に巻きつけられ、共に宇宙へと旅立った時計。
そのバックグラウンドだけで、とても愛着の沸いてしまう1本ではないでしょうか。
それに、手巻きならではの利点もあるんです。
たびたび時間を知る意外に、1日ないし2日に一度、巻いてあげないといけない。
つまりは、時計に触れる回数が増えるんです。
この先数年間、ずっと使い続けた時の愛着は、とても大きなものになっているでしょう。
これは初めてのお客様に、機械時計をより理解してもらうために、よく話していたことでもあります・・・
もし当時、私がオメガ社の広報担当であったのならば・・・
きっと、こんな広告を打ってうたかもしれません。
Omega promises comfortable life in space.
(オメガは、宇宙でも快適な生活をお約束します。)

