『忘れられない
忘れられない
そんな人だから~』


「ちょっとひつ!!」


『なに?』


「俺という者がありながらっ」


『は?
意味わかんないんだけど』


「忘れられない人って誰さっ」


『……あぁ
くだんない』


「くだらなくないよ!!」


『今日は酔えない
だからお願いバーボンください~』


「お酒の力借りなければいけないほどなの?!」


『咲人って、たまにやるよね』


「どういう…」


『んー…
俺の友達で
前に俺と対談したのは誰?』


「シドの明希くん」


『うん、正解』


「もしかしてっ
前に同棲してたから…」


『同棲って…
お泊まりしてただけじゃん

もう、何でわかんないの?』


「わかんないよ」


『シドの歌で
「私は雨」ってあるじゃん
その歌詞だよ』


「あぁ…でもいきなりどうして?」


『雨降ってるから』


「単純」


『天然バカに言われたくない』


「ぬあっ」
「また君~に恋してるぅ
今ま~でよぅりも
ふ~かくうぅぅ♪」


『気持ち悪いよ沙我くん』


「え゛?!」


『良い歌なのになぜか残念なんだよね』


「え~
この歌は俺のNaoさんへの歌じゃないか!!」


『まったく意味がわかんない』


「だって
また君に恋してるって
何度も何度も同じ人に…」


『だから沙我くんが言うと怖いんだよね』


「ひっひどいわ!!」


『はいはい、ごめんね』


「流しちゃうの?!!」
僕が忘れたもの

昔の記憶

僕が落としたもの

咲人との記憶


ねえ、どこに行けば

忘れものは拾えるの?


ねえ、誰を訪ねれば


落としたものを返してもらえるの?



寂しい、悲しい


でも、こんな気持ちを持ってるのも
きっと今だけ


僕は忘れん坊で
おっちょこちょいだから


すぐにどこかに
記憶を思い出を置いてきちゃうの


いつか
僕が僕自身をどこかに置き去りにした時


咲人は僕を拾ってくれますか?
初恋は甘酸っぱいなんて
よく言うけれど


俺の初恋は
甘酸っぱいというか
酸っぱさを通りすぎて
苦いだけだったような気がする


俺の初恋
相手は幼なじみの男の子

幼かった俺は
女の子みたいに可愛いく笑う柩を
女の子だと信じきっていた


幼かった柩は
結婚の言葉の意味を理解してなくて
毎日繰り返される、俺からのプロポーズに
あの可愛いらしい笑顔で

『うんっ』

と返事をくれていた


しかも
俺が柩が男の子だと気づいたのは
小学校にあがる頃
柩が黒いランドセルを背負ってたから


俺の初恋は
ガラガラと音をたてて崩れていった


だけど
柩が男だと気づいても
俺の胸のドキドキは止まなかった


それは今でも同じ


初恋は実らないなんて聞くけど


俺の恋は実った
俺の隣にはあの頃のように可愛いく笑う柩がいる


初恋
甘酸っぱさなんて無かった
記憶は苦いものばかり

だけど
今は甘い甘いもので溢れてる


「結果良ければ何でもいいんだよ」


なんて
安易な考えを持った今日この頃
「ねぇ、俺って飲み物に例えたら何っ」


「いきなり何?」


「昨日、ガゼットさんがやってたから!!」


『うわー…』


「で、何??」


『んー…
100%のオレンジジュースかなぁ』


「爽やかな感じ?!」


『な時もあるし
のど越しが…』


「何かひっかかる感じだよな」


「酷くない?!
新弥なんてうこんじゃん!!」


「は?」


「何か残念な感じ」


『あぁ…何かね』


「で、咲人は無糖のブラックコーヒー!!」


「わかるわかる」


「苦いわ黒いわ」


「へー…」


「「げっっ」」


「瑠樺さんは何だろう…」


「んー…」


『烏龍茶?』


「どうして?」


『何か凄そう…』


「え?雰囲気なの」


「適当だな」


『じゃ、じゃあ何があんだよっ』


「「「ないかな」」」


『お前らのが適当だなっ』


「ちなみにみーは…」


「「「あぁ。」」」


『飲み物じゃないでしょっっ!!』







さて彼の飲み物はナニでしょう←