和へ603日本有機農業研究会、安保法制反対。
日本有機農業研究会
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----- Original Message -----
From: 脇 義重 <wakikwan@jcom.home.ne.jp>
To: あきらめネット2 <fuku-heiwa@freeml.com>; ml-mirai@kotiaka.jp; プルサーマル裁判事務局 <jimukyoku-saiban@freeml.com>; ハイキブツバスターズ北九州 <haikibuster@freeml.com>; k-peace2 <kpeace@freeml.com>; ふくおか自由学校 <fuku-freedom-school@freeml.com>
Date: 2015/9/14, Mon 12:37
Subject: [fuku-freedom-school:0303] 日本有機農業研究会が
みなさん
日本有機農業研究会は9月6日、安保法制反対などの声明を発表しました。
みなさんにお知らせします。
幹事 脇 義重
特別アピール
いのちをはぐくむ有機農業は、いのちを奪う戦争を拒否する。
原発再稼働、TPP、安全保障関連法案に反対します
○原発再稼働に反対します!
「2011・3・11」の東京電力福島第一原子力発電所の未曾有の苛酷事故に際して私たちは、「原子力発電は『いのちの原理』に反することがはっきりした。原子力と生きもの・人類は共存できない。ただちに原子力開発を中止し、すべての原子力発電所を廃炉に!」と、3月13日の総会で緊急アピールを決議し、内外に発しました。2014年夏には、有機農業関係団体が「よみがえれ! 福島―“生きる”“耕す”有機農業のつどい」に集まり、改めて有機農業の土の力を再確認し、原発のない社会・世界をめざすことを誓いました。その思いは、その秋にトルコ・イスタンブールで開催された第18回国際有機農業運動連盟世界大会でのアピールとなり、同世界総会で採択され、世界の有機農業関係者と共有されて、「脱原発!」の力強い声としてこだましています。
事故後、次々と定期検査停止に入った日本の原発は、一時大飯原発の再稼働が強行されたものの再び定期検査停止し、全基が稼働しないまま、酷暑の夏も乗り越えました。司法の場では、福井地裁が、憲法の保障する人格権に最高の価値を置いて2014年5月、住民からの大飯原発3、4号機運転差止請求を認め、さらに今年4月、高浜原発3、4号機の運転の差止請求を認めています。いっそうの節電、再生可能エネルギーの普及拡大施策を明確に打ち出せば、原発ゼロは可能であるはずです。8月の川内原発再稼働に抗議し、再度、「すべての原発を廃炉に!」を訴えます。
○TPPに反対します!
TPP(環太平洋経済連携協定)交渉は、この夏「大筋合意」が見送られたものの、多国籍・大企業と政財界が進めるグローバリゼーションはこれから先もとどまりません。TPPは国内法より上位の強制力を持ち、国のあり方を変えてしまうものです。多国籍企業の規制なき自由を保障し、国内農業の崩壊をはじめ医療制度、食の安全などくらしの基盤を破壊するものです。
本会は、貿易自由化の動きに対しては、従来から「地域自給」「地産地消」と「提携」を基軸とした実践的な活動を対置し展開してきました。森・里・海を基盤とする人々のくらし、食と農、環境と文化を根底から脅かすTPP推進に断固反対します。
○安全保障関連法案の廃案を求めます!
有機農業は、すべてのいのちと共に生き、いのちを育み、いのち響き合う豊かな自然、生きる基盤をつくる営みです。有機農業は、自然に対してやさしいだけでなく、人や社会に対してもやさしい有機的なつがなりを積極的に広げ、人々の心が輝き、響き合う生命尊重の非暴力な社会を築くことを目指しています。
しかし戦争は、人のいのちを奪うだけでなく、たくさんの動植物のいのちを奪う、人間社会と自然界の最大の破壊行為です。戦争は、生命尊重の社会を目指す有機農業とは相容れません。
安倍政権は、昨年7月1日、閣議で、集団的自衛権の行使について、歴代の内閣において認められないとしてきた憲法9条の解釈を変え、これを認められるとする解釈を打ち出しました。そして、「国際平和支援法」と既存の10本の関係法を改悪する「平和安全法制整備法案」を国会に提出しました。この法案は、衆議院の特別委員会での強行採決を経て、7月16日に衆議院を通過し参議院で審議中です。
この法案は、ほとんどの憲法学者が憲法違反であるとし、また、ほとんどのマスコミのアンケート調査では、国民の過半数が反対しています。そして、国会で議論されればされるほど、この法案は日本を「戦争しない国」から「戦争する国」に変える違憲の戦争法案であることが、明瞭になってきています。
戦後、日本は、憲法前文と憲法9条があることにより、戦争をせず、また、戦争に巻き込まれず、私たちのいのちと暮らしが守られてきました。しかし、この法案が成立すれば、私たちのいのちや暮らしに大きな影響が及ぶ深刻な事態が生じることが予想されます。戦争と暴力は、良心と生命尊重の生き方を破壊します。
私たちは、戦争をしない、生命尊重の歴史を次世代に引き継ぎたいと強く願っています。立憲主義と憲法9条をないがしろにし、戦争を可能にし、生命尊重の世界を破壊するこの法案に断固反対します。この法案の廃案を強く求めます。
2015年9月6日
日本有機農業研究会理事会・幹事会