和へ555-1 「つくだ煮の小魚」はもりのくまさんで!
さだまさしさんの「つくだ煮の小魚」はまちがいである。
もりのくまさんのメロディーにのせるのが正しい
と
私は思う。
もりのくまさん
ほら うたってみて ね ね。
『つくだ煮の小魚』
井伏鱒二
ある日 雨の晴れまに
竹の皮に包んだつくだ煮が
水たまりにこぼれ落ちた
つくだ煮の小魚達は
その一ぴき一ぴきを見てみれば
目を大きく見開いて
環になつて互にからみあつてゐる
鰭も尻尾も折れてゐない
顎の呼吸するところには色つやさへある
そして水たまりのそこに放たれたが
あめ色の小魚達は
互に生きて返らなんだ