歌声は天に届く | PlatinumClubⅡ

PlatinumClubⅡ

森圭吾の音楽人生「Platinum Club」の復活版

✨🎄✨メリークリスマス✨🎄✨
昨日の第九は例年にも増して素晴らしかったと、多くの称賛のお声を頂きました。しかし、僕本人は何度振ってもハラハラドキドキです。僕の一瞬のミスで演奏会が台無しになりかねないのですから。
それほど第九は奥深く、そして長く、重いのです。
総社市の第九は必ず毎年何かしらの背景を背負っています。今年はプログラムノートにも書いたように、総社市第九の立役者であり、僕の師である平田靖昭先生が天国へ召されたこと、そして多くの被災者の想いが、僕の棒に託され、歓喜の歌を感動で満ち溢れた歌声に仕上げる、そんな使命感を背負わなければならなかったのですから今までよりも一層、様々な想いが交錯するステージとなりました。
ただ、その想いが込み上げたのは第四楽章の歌声が響き始めた頃あたり。
感情に左右されぬよう、冷静にスコアを見つめていないと、オーケストラが崩壊してしまいます。しかし、合唱団の声が僕の心の扉をこじ開けることは容易かったのです。
涙か止まらないではありませんか!両手はそれを拭う余裕すらない、そんな状況で冷静さを失わないために必死で感情の高まりを抑え棒を振り続けたそんな頃、合唱団もオーケストラも同じ精神状態を共有している、なんと客席も!そう実感したのです。こんなことは初めての経験でした。大袈裟かもしれないけれど、奇跡体験とでもいうのでしょうか。
演奏を終えて振り向くと、感動なのか、なにか想いが爆発したのか、肩をゆすりすすり泣く人々を多く目撃しました。
演奏に感動して涙する人はこれまでも多く見かけましたが
これほどの号泣姿を複数目撃したのは長い演奏家人生で初めてのの経験でした。
オーケストラに合唱団に総社市民に支えられ、皆で作った第九は何処の第九にも負けない、おらが街の第九でした!
是非とも、来年もやって欲しいと様々な方々からお声をかけて頂きました。状況が許せば帰ってきて振りたいと思います。
その一部始終を録画したのですが、マイク回線の不具合か、帰ってから観たら音が入っていないではありませんか!
まあ、音楽は天に召され消えて行ったのです。この感動の経験は心のなかに大切にしまっておきたいと思います。