人生も後半戦を過ぎるとこれまでに乗り継いで来た
車たちを振り返りふと思う。
今までなら自分の収入に合わせることもなく
惜しげもなく金をつぎ込んで来た。
バカなことをしたというのは心の片隅にはあるけれど
決して後悔はしていない。
けれど、車というものに対する世間の動向は冷却傾向にあることは確かだ。
もちろん車を趣味にするということが時代の流れに合わなくなってきたというのもあるが
時間的にも経済的にもそんなに買い換えることも出来なくなったというのもある。
子供たちが成長し、学費の捻出やら金銭的負担も多く
車どころではなくなって来たというのが正直なところだ。
そんななかで僕の愛車の走行距離が10万㎞を超えようとしている。
かつての車たちはせいぜい4~5万㎞。8万㎞というのもあったが
中には4000㎞というところで手放したこともあった。
だから10万㎞は僕にとっては初めての領域だ。
さすがに足腰が弱くなってきているため、そのために4本のショックアブソーバー
だけ交換しようと見積もりを取ったら、なんと想像以上に高い。
GT-Rでさえこんなにしなかった。
さすがに元の値が張る車は部品も高い。
エンジンノイズも随分と増えた。
ステアリングから感じるエンジンのフリクションが明らかに
雑になってきた。
ブッシュ類などゴム周りも劣化して硬くなっているのか
ハーシュネスの増加が尻にビンビン伝わる。
そろそろ大手術を慣行する必要性が増大している。
要するに金がかかるのだ。
そこで、いろいろまた悪い虫が騒いで、買い換えなんぞを
考えてきているわけだが、良い車はあっても、自分のハートを
射止めるような車を見いだせない。
なんとしても欲しいという気にならないのだ。
食指を惹かれる車はある。
フィアット500のツインエアーやアバルト500、同じく500の
トリビュートフェラーリ。
シトロエンのDS4、この先発表されるであろうDS4レーシング、C4ピカソ、
ルノーのメガーヌRS、日産GT-R、なんとトヨタのアクアまで・・。
しかしどれも決め手がない。
僕は基本的に速い車が好きなのだが、過去、速い車を持った時にいつも思った。
速いことはそんなに大事か?って。
じゃあ、乗り心地?かっこよさ?センスの良さ?経済性?値段?
何があれば自分は満足できるのか。
そんな自問自答を繰り返していたら、欲しい車がすべてリストから外れてしまったのだ。
僕は若い頃からずっと思い続けている。
人生最後の車について・・。
もうそろそろ、時代的にも年齢的にもその時は近い。
そして、理想を具現化する車の出るのをずっと待ち続けている。
速く、格好良く、センス良く、安全性、燃費性能に優れた
そんな車だ。
時代の流れに合致し、その上車好きが振り返る・・
そして最後に、その車といると幸せになれる・・そんな車。
人生最後の車として何を選ぶべきか、その答えはもう少し
時代の動向を眺め、世界中に触覚を張り巡らせて、その登場を
待つ以外になさそうだ。
あと10年後か、その時代に夢を馳せることが今唯一出来ることかもしれない。
燃料電池車かもしれないし、水素の内燃機関か、もしくは
完全な航続距離が確保され充電時間の短い電気自動車か
とにかくゼロエミッションとは言わなくとも燃費がある程度良く、
バカ速くて、格好いい車、そして値段がそこそこ僕の身の丈身長に合うこと。
ああ、今はとりあえず修理費を用意する他なさそうだ。
車は欲しいが、車がない・・金が無い!!!