その想いに嘘はない。 | 鬼隊長・Chealsea Manoの七転び八起き in ラスベガス。

鬼隊長・Chealsea Manoの七転び八起き in ラスベガス。

ラスベガス在住、ポールアーティスト、エアリアリスト、インストラクター。

2018年、3つの全米主要コンペで入賞・入選。
TV『グッと!地球便』ファイナリスト。
自称1000%日本人。

 

アメリカ東海岸時間で昨夜アップしたブログが好評です。

 

ありがとうございます^-^。

 

少しでも、ご自身にとってもう一段階上の課題、試験、オーディション、もしくは私のように夢の仕事に就くために果敢にコンペに挑んでいる方への励ましになったならば、幸いです。

 

さて、今回のAerialympicsを経てNYに戻ったわけですが、やはり、以前の自分ではいられなくなりました。

 

生活における全てのことに関して、取捨選択の基準が良い意味で非常に厳しくなりました。

 

例えばポールのレッスン一つ取っても、90分中30分強のウォームアップ&筋トレはいいとして(ポールをやる上で絶対に必要なので!「長過ぎる」と文句を言う人もいますが、私は絶対に必要だと思っています)、少し気になるのは、その後の60分間の時間配分です。

 

「これ、時間配分大丈夫かな...?」という先生が、何故か上級クラスへ行けば行くほど目立ちます。

 

スピン(フェニックス等ハンドスプリングを含まない、至ってシンプルなもの)に30分以上時間をかけ、一番重要な技と技の間の繋ぎ、その後のクライマックスの難易度の高いトリックを教えている途中で時間切れ、、、という例を、この3ヶ月で数多く体験させていただきました。。。

 

上級クラスは、ハンドスプリングはもちろん、アイアンエックス、アイーシャ(エルボーグリップ)、カップグリップが出来るレベルの生徒しか参加しておらず、だからこそ先生方は時間をかけて基本のスピンに時間をかけたいのかもしれませんが、それは、プライベートレッスンでやっていただきたい、、、というのが本音です。

 

明らかに、一部の生徒が「これって上級クラスじゃなかったっけ?」という顔をしているのが分かります。

 

私達は、コンペに出ていて、より高度な技を実績豊富な先生方から学びたいから上級クラスに来ているのであり、スピンをもう一度基礎から学び直したい場合、自発的に初級~中級orオープンレベルへ行くようにしています。

 

生徒側のその辺りの事情を理解していないのか、それとも難しいトリックを教えるのが億劫なのか、出し惜しみをしたいのか何なのか分かりませんが、受けていて「???」と思うクラスもあるので、クラス選びにとても慎重になりました(エアリアルのレッスン費用は、通常のダンスレッスンの約2倍です)。

 

あくまで上級グループクラスの場合ですが、私がまた受けたいなと思うのは、『良い感じにテキトー』な先生です笑。

 

意外ですか笑?

 

でも、色々と試した結果、本当にそうなんです。

 

何故ならば、良い感じにテキトーな先生@上級グループクラスは、

 

①生徒に完璧を求めない(何故なら、90分でグリップチェンジやFonjiが出来るようになるわけがないと知っているから)

②生徒の顔や名前をそんなにはっきり覚えていない分、とりあえず分け隔てなく助ける・教える

③レッスン時間外も練習で残って困っている生徒を見かけたら、補助に入ってくれる(それだけの難しいことをグループレッスンで教えたと自覚しているから)

 

...からです。

 

職人肌の先生は、プライベートで頼めばいいだけです。

 

自分が今まで気付かなかった癖や、細かいところまで指摘して貰えるからです。

 

そんな感じです。

 

ポール以外の面では、NYという特殊な街で、いつでも臨戦態勢の自分に呆れて笑えてくる始末です笑。

 

出勤・通学・帰宅ラッシュの地下鉄内で、本当に無意味な言い争いをしているご婦人方を見かけたり(体が当たったとか、エクスキューズミーじゃなくてソーリーと言うべきだろうとか。私からすると、体が当たらないように自分からそれぞれ工夫すれば良かったんじゃないの?っていうレベル)、明らかに他の州から観光に来ている団体がNYの通行ルールを理解せず「いわゆる常識」をニューヨーカーに振りかざそうとしている場面に遭遇したりする時は、正直イラッとします。

 

'Okay, you don't know New York City!!'

 

と、横から口を挟みたくなることもしばしばです笑。

 

私達は日々怠け者と戦い、理不尽と戦い、厳しい気候と戦い、そして、自分の夢やキャリアのゴールに向かって頑張っている。

 

いわゆる東海岸プライドですね。

 

そういえば、日本での中部地方にあたるアメリカ中西部ミズーリやイリノイ、デトロイト、ウィスコンシン辺りの人々がNYで上手くやっているのに対し、西海岸出身の人には滅多に出会わない。

 

やっぱり、厳しいのかな笑?

 

ダンサーでは、NYからLAに移住した人は知っていますが、その逆はお目にかかったことがない。。

 

ベガスからNYは、います。

 

面白いですね。

 

うちの家族は、断然西海岸押しです。

 

「年中暖かい気候の土地の方が、神経質なあんたにはいいんじゃないの?」

 

「うん。でもね、母さん、そうすると車も買わなきゃいけないしね、国際免許も申請しなきゃいけないしね、何より、愛知県人より運転が荒いアメリカ人の中で毎日高速ぶっ飛ばさないかんくなるんだよ?」

 

「......。じゃあ、もうどっちがいいか分からんねえ。」

 

まあ、西海岸住みだと一時帰国の際に名古屋国際空港まで5時間程近くなるのはメリットです(NYからだと、デトロイトを経由して16時間かかります)。

 

私も正直、この先コンペを受け続けていって、今出来るベストを尽くしていった先に、何が待っているのかは全く分かりません。

 

NYでこの先、腹を割って何でも話せる友人が出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。

 

私が会って話したいと思える人は、いつもどこかしら離れた場所にいるかもしれない。

 

一年後は、どこにいるのか、全く予想がつかないけれど、それでも今いる場所が好きなことは確か。

 

もっとポールに携わって、上手くなって、色んな州や国へ行ってみたい、志を同じくする人達と知り合って何か社会のためになるようなことがしたい、ただそれだけかな。

 

今の望みは。

 

後は、遠く離れて暮らす家族・親族が健康でいてくれること、病気ならば一日でも早く回復してくれることが今の望みです。

 

何かあっても、すぐにお見舞いには行ってあげられないし、田舎のヤブ医者にガツンと言ってやることも出来ない。

 

悔しいなあ。

 

あ、そしてこのタイミングでAerialympicsのスコアシートが返ってきました笑!

 

6月末のコンペ、表現重視のディヴィジョンでいこうと思ってたけど、これを見ると、テクニカル重視のでいった方が良さそう…笑。

 

でもさあ、勝ちたいがためにレベルを落として参加してるダンサーも少なくない可能性を考えると、これって一体どうなんだ?

 

私の仲間の一人は、Aerialympicsの一週間後に行われたとあるコンペで、テクニカルルーティーンの内容はプロクオリファーなのに、何故かレベル4(アマチュア最上級レベル)でエントリーしていました。

 

しかし、彼女と同様のダンサーもやはり多かったようで、そのディヴィジョンは大混戦になったようです(プロクオリファー入賞者のビデオも観ましたが、レベル4の方が、トリック自体の難易度は高かったような気がする)。

 

うーん。。。

 

これはメンター&今回コンペ前にプライベートを受けた先生に要相談ですな笑。

 

テクニック重視か、表現重視か。

 

自分的にはテクニカルはバランス良く整え(登り方のバリエーション・スピン・ダイナミックコンビネーション含め)、十八番のアイアンエックスや200°開脚以外は、表現力で押してるつもりだったのに、スコアシートには「テクニカル的にお前もっと出来るだろ?やってみろよ!」的な激励コメントがずらり笑。

 

例えば、「ショルダーインバート(肩で開脚逆上がり)、あなたの場合は膝を曲げなくても、伸ばした状態で出来る。その方が点数上がるよ!」とか、「コクーン、あなたの柔軟性なら両手で足掴んでごらん!出来るでしょ!」とか。

 

曲の長さも関係あったのかもしれませんが、加点が表現パートより、テクニカルパートに多く付いていて、我ながら凄く驚きました。

 

構成パートは、本番でスピニングを一部変更したものの、予め自分で勉強して組み立てたおかげで納得の点数でした。

 

減点はゼロ!!←これ、結構大きかったんじゃないかな??

 

いやあ、面白いですね。

 

自分の一番の強み(表現)だと思っていたところが、客観的に見ると必ずしもそうではない(テクニカル)ということ。

 

そして、3位なのに、ここまで詳細にジャッジからのフィードバックをいただけるということ笑。

 

ありがたいです。

 

1-2位はどんなフィードバックだったんだろう笑?

 

機会があったら訊いてみよう笑。

 

あっという間に夜が更けて、現在午前2時過ぎ。

 

寝ます。

 

朝シャワーにします。

 

おやすみなさい^-^。