先日、コーチングの先輩、赤木広紀コーチ にインタビューしていただいた。
赤木コーチは、コーアクティブコーチングが日本に上陸して間もなくの時から活動し続けている、CPCC(米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ)の草分け的な存在で、人格的にも落ち着いていて、とても素敵な方です。
殊勝なことに、今、コーチとして活躍している方々のインタビューをしていらっしゃるということで、私自身が、コーチングに出会ってからのストーリーを、本当にじっくり丁寧に聴いてくださいました。
想えば2008年。そんなところから思い出を繰っていく。
初めてコーチングを学び始めた時。私がなぜコーチングを深めていこうと思ったのか。
それは意外にも、そのころ通っていたコーチングスクールの「宿題」でした。
どんな宿題かというと、「人の話を、評価判断せず、うなづき、あいずち、オウム返しだけで聴いてくること」 でした。
私は早速、そのころ勤めていた会社や、息子を預けていた保育園の先生に対して、宿題を実践しました。
私たちは、普段、かなり自分の主観で人の話を聞いています。
しかも、自動的に、無意識に。
私自身もそうしたことをしていました。自動的に、無意識に。まったく気づくこともなく。
たったこれだけの宿題を通して、私は、自分の周りにいた人たちが、同僚や後輩や、課長や部長などの役割でなはく、それぞれがそれぞれの人生を背負っている「一人の人間」であることに、痛いほど気づかされたのでした。
たった、そんなあたりまえのことが、リアルな体験として、私の中に入ってきたのでした。
あぁ、人に囲まれて仕事してたんだなぁ。
世界が、本来の色をもってよみがえってきた瞬間です。
私のコーチングの旅は、まさにそこから始まったといっていいかもしれません。
そして、時々、ここに戻ってくる必要がある、そんな出発点かもしれません。
溜 香世子のコーチング
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