ミーナクシ寺院
マドゥライにあるミーナクシ寺院はシヴァ神とミーナクシ女神を祀る大きな寺院です。
ヒンズー教の神々は様々な化身に変化するのですが、ミーナクシ女神もパールヴァーティ女神のシャクティの姿として知られています。
ミーナクシ女神は「魚の目」というサンスクリット語から来ており、その本来の意味についてはいろいろ諸説があるものの、魚は目を閉じることがないことから、女神は常に信じる人を見守るのをやめることがないことを象徴しています。
寺院の歴史は女神を祀る寺院として6世紀にタミル・サンガム文学に記載があります。
6世紀から9世紀の間にタミルのサイヴァ系聖者(ナヤナー:63のタミル聖者)の聖句で啓示されたシバ神の寺院は275あり、それはPaadal Petra Sthalamsとして知られています。ミーナクシ寺院もそのうちの一つで、寺院は11世紀ごろに建てられました。
寺院はサイヴァ系信者の巡礼スポットとなっていますが、ヴシュヌ神がミーナクシ女神の兄弟とされているため、多くの物語、彫刻、儀式にヴシュヌ神がでてきます。
また、ラクシュミ、クリシュナ、ルクミニ、ブラフマ、サラスワーティなどの神々も祀られています。
スンダレスワラ神(シバ神)とミーナクシ女神(パールヴァーティ女神)の聖なる婚姻の日
ミーナクシ寺院の一年の最大のフェスティバルがタミル暦チッタライ(西暦4月から5月の間)に行われるミーナクシ・ティルカルヤナム・フェスティバル(チティライ・フェスティバル)です。
伝説によると、ミーナクシはパーンディヤ王マラヤドヴァジャ・パンディアンと女王カンチャナ・マライの娘です。 王様夫婦には長い間子供がいなかったため、王様は特別なプジャを執り行い、男の子が生まれるように祈りを捧げました。プジャの最中、3歳の女の子が火の中から現れ、3つの胸を抱えて王の膝の上に座りました。 その時、天からの神の声が、この子はパールヴァティ(シヴァ神の妻)の化身であり、適齢期にシヴァ神自らが彼女と結婚するために来るだろうとお告げを与えました。 ミーナークシは戦争の訓練を受け、父親の死後、パーンディア王国の女王として戴冠しました。 彼女はその類まれなる戦争の才能で全世界を征服し、ついにはそれを征服するためにカイラス(シヴァ神の住居)に行きました。 ミーナクシが戦場でシヴァと対峙したとき、彼女は彼に恋をし、自分がパールヴァティー女神の姿であることに気づきました。 シヴァ神はミーナークシに、結婚するためにマドゥライに来ると約束し、シヴァ神はすべての神々や賢者たちとともにマドゥライにやって来ました。 スンダレーシュヴァラ神としてのシヴァはミーナクシと結婚し、王国を統治しました。
フェスティバルはこの聖なる結婚を祝うため毎年開催されています。
何度見てもインドのお祭りはすごい熱気ですね!