ご依頼がありました、どうも一部のスピ系の人は、ハッパでキメている(大麻でハイになっている)ようです。もちろん、これは国内では完全に違法です。大麻取締法では、

 

第二十四条の二 大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、五年以下の懲役に処する。

 2 営利の目的で前項の罪を犯した者は、七年以下の懲役に処し、又は情状により七年以下の懲役及び二百万円以下の罰金に処する。

 3 前二項の未遂罪は、罰する。

 

となっており、所持、譲り受け、譲り渡す行為は違法としています。ただし、使用そのものは罰則がないのですが、その前に所持することが違法ですので。

 

大麻所持では、芸能人も時々逮捕されていますね。また、大麻所持可能な海外で使用する者もいると聞きます。私の以前の同僚も海外でキメていたと話していましたが。

 

スピリチュアル系と大麻の関係

元女優の高樹沙耶、本名益戸育江の大麻所持による逮捕は話題になりました。彼女は医療大麻を解禁しようと政治活動まで行ったのですが、逮捕前のインタビューでは、

 

「北欧にオーロラを見に行ってスピリチュアルな体験をしたこと、オーストラリアの先住民に会ったこと、ドルフィンセラピーに出会ったこと、この3つが人生を変えました」

 

と言っています。

 

シネマトゥデイ

高樹沙耶を返上した益戸育江、今の生活は『アバター』状態!?月の暦に合わせ自給自足の生活を語る

https://www.cinematoday.jp/news/N0022816

 

本人は、ナチュラリストとして自給自足的な生活をしているといいます。スピリチュアル系でも人工物を忌避し自然志向になる者もいますから、そういった人たちと近いのかもしれません。

 

また元首相夫人安倍昭恵は、小池百合子東京都知事との対談の中で、「いまは大麻に興味があるんです。」、「ひとつは医療用。もうひとつは、『祈祷用』。」、「『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』ことだと思っています。」と述べているようです。

 

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a192118.htm

 

さらに大麻所持で逮捕された代表の会社の(許可を受けた)大麻栽培を視察しています。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASJBK4TKZJBKPTIL01M.html

 

また、このこととの関連性は必ずしも明らかではないですが、スピリチュアルに傾倒していることでも有名です。

 

https://president.jp/articles/-/34761

 

他にも、スピリチュアル系シンガーソングライターのさとうみつろうは「その名は、バシャール」という本で、バシャールの言葉として「大麻は、地上に生えている天然のティーチャーともいえる存在です。この大麻によって変性意識状態となり、別の次元がある事を理解できます。」と書いています。大麻を別次元を理解するティーチャーだというのです。

 

https://www.voice-inc.co.jp/store/book_last.php?genre1_code=01&genre2_code=001&genre3_code=001&genre4_code=0000000092019

 

また国内の大麻自由化に関する情報次発信を行っている団体で、特にスピリチュアル的に色濃い団体もあります。「縄文エネルギー研究所」という会社を設立して運営する中山康直は、大麻について

 

「麻は、神社などでもお祓いのときや神具として使われますが、

その意味は罪穢れを祓うという

免疫力の向上と波動調整役を担っているのです。

そして、調和した時空間を創造し、

内なる大宇宙とコミットメントしやすくするサポート役も引き受けています。」

 

と書きます。

https://www.yaei-sakura.net/lecturer/

 

このように、大麻を積極的に推奨、あるいは肯定的に評価するスピリチュアル系の人や団体も存在するようです。

 

 

佛教大学社会学部

山本奈生

https://www.jstage.jst.go.jp/article/arcs/6/0/6_59/_pdf/-char/ja

 

国内大麻使用解禁の三つの流れ

国内で大麻使用を解禁し推進しようという動きには主に三つの流れがあるようです。

①レゲエの影響

レゲエそのものがジャマイカで発展した宗教的思想運動「ラスタファリ運動」の影響が強く、大麻をハーブと言って神聖な植物として使用します。レゲエを国際的に広めたボブ・マーレーのインタビューなどを聞くとハーブの使用を、熱をもって語っています。

 

当然、日本のレゲエファンの中にも、それらの考えを受け入れる人々がいるわけで、大麻使用解禁の一つの流れとなっています

 

②スピリチュアル系

大麻やヘンプ素材の効用をある種誇張し、高次元とつながる触媒や自然治癒力を高める神秘的な力を持つものとして扱う人たちですが、ニューエイジやスピリチュアルなどの新霊性運動 (new spirituality movement)の影響があるといいます。

 

③自然回帰派

人工物を忌避し自然に回帰しようとする、いわゆる自然志向派の人々です。自然のライフスタイルの中に大麻を(美化して)取り込もうとするようです。


ヒッピームーブメントからの影響

このように、大麻使用に関しては一部のスピリチュアルの人々も大きな役割を果たしているようですし、スピリチュアルとの相性もいろいろな意味で良い点も指摘されます。

 

例えば、1960年台から始まったヒッピームーブメントなどはマリファナ(大麻)を吸ってラブアンドピースなど、典型的なことをしていたことで有名です。このころのアーティストもそういった時代の影響を受けていて、例えばビートルズのメンバーはボブ・ディランからマリファナを教わったといいます。このようなヒッピームーブメントは、自然回帰やニューエイジなどのスピリチュアルとの相互的な影響も大きかったのです。

 

Wikipedia:ヒッピー

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC

https://ameblo.jp/crystalgazer/entry-12300756632.html

 

大麻のデメリット

大麻の使用に関しては、がんの鎮痛薬等に対する医療用の使用に関しては、現在法的な検討がなされています。

 

ただし、嗜好品としての使用に関しては、罰則が設けられる方向性で検討されているとのことです。それは使用者、特に20代以下の若者に増加しているからです。

 

その使用の影響は、大麻使用解禁論者の「安全」との主張とは異なり、依存大麻精神病脳の萎縮による認知症の原因になるなど影響が大きいと医療関係者から指摘されています。その誇張されたメリットに比べて、デメリットの方がはるかに多い(だからこそ多くの国で禁止されている)。

 

もちろん大多数のスピリチュアル系の人々は大麻使用など夢にも思っていないと思いますが、大麻使用推進の陰にスピリチュアルの影響や理屈もかなりあるということです。

 

https://www.npa.go.jp/bureau/sosikihanzai/yakubutujyuki/illegal_cannabis/01_real.html

 

http://www.hiroshima.med.or.jp/pamphlet/276/post-111.html

 

そもそも「大麻」とは何か?日本がいま考えるべき「マジメな使い方」(原田 隆之) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) (ismedia.jp)

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210113/k10012811321000.html