ヴィスタ/122分
監督;井口奈己
出演;竹野内豊/尾野真千子/成海璃子/木村文乃/本田翼/麻生久美子/阿川佐和子
序盤で主人公が交通事故で死んでしまうのは意表を突かれた。
物語は幽霊になって現れる主人公、ユキヒコと並行して、生前の彼を知る女性、サユリの視点で描かれる。
『彼は女の子がして欲しい事が分かってしまう』『だから時々モラルに反する…』などとサユリは語るが、映画ではそんなに悪い男には描かれていない。
少なくとも二股をかけて付き合うような事はしてないし、元カノと温泉へ一泊旅行へ行った時も昼間には元カノからのセックスの誘いを断っている。結局、したのかしなかったのかは描写されていないが…。
むしろ、はっきりとした理由もなくフラれ続ける彼が気の毒だ。
しかし、BMWのオープンカーを乗り回し、女性にモテまくる主人公の内面は描かれず、感情移入するのは難しかった。
長いカットの多用は『狙い』なのだろうが、繋ぎの風景描写がいやに長くて嫌になる。
顔のアップの長回しで表情の変化を見せる演技は役者冥利に尽きる場面だろう。これを活かすためにも、もう少し繋ぎの場面は短くすれば良くなると思うのだが。
ただ、猫の毛繕いの場面も長めだったがこちらはかわいくて良かった。
72点。