- The Beatles
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
1967年6月発表。
ロック音楽のみならず、ポップ音楽史上、最重要級の名盤の内の1枚。
グラミー賞において、最優秀アルバム賞、最優秀コンテンポラリー・アルバム賞、最優秀エンジニア賞、最優秀ジャケット・デザイン賞の4部門受賞。
私が本作に出会ったのは中1の時だった。
すでにBEATLESにハマってはいたが、まだ主に初期の彼らしか知らず、たまたま本作は後回しになっていた。
CDサイズではあまり感じないが、LPサイズだと、このジャケットは少々ケバケバしく、純情な中学生にはちょっと腰が引けるものだったせいもあるかもしれない(笑)。
しかし、初めて手に取る人には、まずはこのジャケット・デザインで小1時間は楽しめるんじゃないだろうか?
「これは誰々で、ここにはこんな人が。BEATLESって、この人が好きだったのかぁ。」
「…福助人形って、なんで!?」
「この花は…アレらしいよ。」
などなど…ジャケットだけでも話題には事欠かない。
肝心の内容は…誤解を恐れずに言えば「冗談音楽色でまとめた一級品のポップ・ミュージックのごった煮」とでもいいましょうか。
よく、「世界初のコンセプト・アルバム」と評されますが、それ自体に私は大した意味はないと思います。本作を通して流れるコンセプトなるものは、強いて挙げれば「ドラッグ・ミュージック」といったものぐらいでしょう。
ただ、あまりにも奔放でまとまりのない楽曲群を「“Sgt. Pepper's ~”というバンドを主にした架空のショウを1枚のアルバムにしたてた、ということにしよう」というP.マッカートニーのアイディアは秀逸で、その手法は後にコンセプト・アルバムの名のもとに数々のアーティストが逃げ道を…あ、やめときましょう(汗)。
いずれにしても、“Lucy In The Sky With Diamonds”“A Day In The Life”などの名曲を筆頭に、高度な音楽性と録音技術を駆使した傑作であることは間違いありません。
特に後者の、別々の曲をつなげて1曲に仕立て上げた手法は驚異ですらあります。