これが最後。
明日もう二度と踊れないと思ったら、どういう踊りをするか。
そもそも、どういう一日を過ごすか。
どうやって生きるかを、自分の中で大切にすることになった。
それが僕の、生きてる人間の、亡くなった方からの学びだった。
今日の、みなさんと一緒のこのステージも、
最後だと思って、自分の生きてるエネルギーを燃やそうと思ってる。
生きるにおいて、あれやって間違えたらどうしよう。
これやって間違えたらどうしよう。
そんなことよりも、みなさんがまさに足を運んでくれたように、
足を運んでくれて出会えて、繋がれて。
その中でドキドキするかも知れないけれど、
そこで自分が思いっきり生きるということをしたならば、
それが一番の何よりの価値だと思う。
それがプライスレスなことだと思っている。
踊りって映像もあるけど、
生で感じたものは残せない。
感動は残せるけれども。
踊りって、曲みたいに残らない。
でもそれは、人間の人生と同じだと思う。
絶対に通過したら戻れない。
この瞬間も次はないかも知れない。
そう思ったら、このステージも僕は自分が出来る精いっぱいのつもりです。
みなさんとシェアしたいのはそれだけ。
この生まれてきた。
そして出会えたという奇跡の中で、
せっかくならおもいっきり楽しんで!
間違いなんてない。
間違いは唯一ここ(頭)で踊ってしまうこと。
ハートからやったら絶対に間違いなんてない。
僕はそれをシェアしたい。
全てのミステイクは、マジックミステイク。
どんなことがあっても、全部味方につけよう!!
ビギナークラス、アドバンスクラスに向けてのワークショップ。
小さな子どもたちも、しっかりと彼に向いて、耳を傾ける。
大人の本気は、子どもにも必ず伝わる。
わたしも、そう信じようと思う。
彼らの輝くステージを、ぜひ!ご覧ください。
キラキラとした命の輝きから目が離せない。
古びた精神論すらぶちぬ抜いてゆく。
言葉じゃない。
古ぼけた道徳とやらの押し付けを、彼らは敏感に察知する。
お前はどうなんだ?
という目すら、もう向けない今。
スマートフォンの中のちっぽけな世界が滲んで揺れて、零れ落ちる。
彼が確実に撒き散らした種は、脈動を帯びながら、確実に受け継がれてゆく。
それを受け取るだけの感性がそこにはあるのだと知る。
スマートフォンの中にしか世界を見出せない今。
全てがその中にあるかのように、手足を縛られている今。
世界はそこじゃない。
君たちはそこに居ない。
今この瞬間の命の躍動を感じないか?
瞬間瞬間の鼓動を、命を感じて欲しい。
そんな彼の祈りにも似たパフォーマンスは、子どもたちの閉じられた世界をも、光で揺らしてゆく。
境界線などない。俺たちは今、この瞬間、ひとつとなる。
Dance is One!
ステージの上で揺れる光の種たち。
彼らはきっと、いつの日かそれぞれの場所で、それぞれの形で萌えるに違いない。
いつか。
この瞬間を忘れてしまったとしても。
現実という崩すことのできない壁という虚像に出会ったとしても。
失意の中で、自分を諦めかけたとしても。
朽ちかけた種は、再び光を宿し、希望という道標となる。
わたしは、そんな気がする。
諦めるな。わたしたちの未来という種。
諦めるな。大人たち。
どんなバトンを、未来という種たちに渡すつもりなのか。
どんな背中を見せるつもりなのか。
ため息をついて、現実という呪縛の中で萎れていくくらいなら。
、現実という不確かな嘘を飲み込むくらいなら。
踊れ!!
ハートを揺らして踊れ!!
彼らの笑顔に顔向けできるわたしでありたい。
そう、思った。
まだ間に合う。
マジックミステイク。
間違いなんてないのだから。
その間違いという経験を、血肉にしてゆく感性を取り戻してゆこう。
ありがとう。