デジカメウォッチに連載中の漫画 「カメラばかにつける薬」 が面白い。
飯田ともきさんの手による作品で、「鉄」や「丸」に負けず劣らずのマニアックでコアな「カメラ・写真」と言う世界を、素人にも分かりやすく演出して解説してくれる。
これを読んでいると、何だか、自分がちょっとカメラマニアになったような錯覚に浸ってしまう。
自分は半分も理解出来ていないのだが、、、。
登場人物に「アルファさん」と言う、水色のロングヘアで、目が α(アルファ)の形をした、ちょっと能天気な少女がいる。
カメラの妖精らしい。
その名前からして、αシリーズのカメラの妖精、つまり、「SONYのαさん」 なのだと、ずっと思っていた。
実際、SONY製のAマウント変換アダプタ「LA-EA5」から、ビーム光線を発射させ、「α99Ⅲを求めて彷徨うAマウント民の亡霊」を一気に成仏 させたりする話がある。
自分は、2018年末に亡くなった父親の遺品だったSONY製カメラα350 を、この一年ほど使っているので、このアルファさんのファンであった。
しかし最近、この漫画 「カメラばかにつける薬」 を、じっくり読みこんでみると、このアルファさん、実は、現在のミラーレスSONYではなく、二世代前、つまり、ミノルタの一眼レフ フィルムカメラの妖精であることが分かった。
作者も、このミノルタのアルファさんが登場する一連のシリーズを、「アルファに捧げるレクイエム」と呼んでいる。
これが分かったとき、相当ショックを受けた。世にいうαショックである(爆)。
このアルファさん、実は三姉妹で、妹にベクティス、と言うAPSフィルムカメラの妖精、そして、姉に、元祖一眼レフデジカメのRD-175 と言うのも居る。
ミノルタ社は、この、妹のベクティス、つまり「APSフィルムシステムのカメラ」 に、注力し過ぎたために、デジタル化が遅れて経営的に失敗し、結局、2006年にカメラ事業を手放す羽目になったらしい。
そういえば、六、七年前ごろ、自分の仕事場にミノルタからやって来たK君と言う人が居た。そしてたしか、面接の際、K君は、
ミノルタがカメラ事業から撤退したので、いっそのこと、外に出てもっと自分を高めたい
とか何とか、カッコの良いコトを抜かしていた。
K君の配属先は自分とは全く別のところだったので、自分は、特に注意するでもなく、夢うつつで、止まることのない彼のカメラと光の話を聞いていた(=寝てた)。
彼は数年後、配属先を踏み台にして、Wako市の方に高跳びして行った。αシリーズよろしく、ホントに出来るヤツだったらしい。
▽以下、αさんじゃなかった、K君の高跳び祝賀パーティの様子がクラウドに残っていた。2019年2月だった。
▽以下、デジカメウォッチに掲載されている「カメラバカにつける薬」へのリンク。アルファさんの主な登場回を拾ってある。
「カメラバカ」で、最近、気になった話は、「50mm、一本で良いのか?」 と言うセリフ。
これを言い放った方は、「広角も望遠も要るよな」、のつもりだったのが、言われた方は、「F1.4やF2やF3.5も必要ですね」、と受け取ってしまった。
あと、ハードディスクの容量がどんどん肥大化して行くことに対して、「買えば楽になるんですね!!(泣)」も良かった。
最後に、作者さんにお願いしたい、是非、「SONYのアルファさん」も登場させて欲しい。