北海道一期一会 | はい、がんなんですけど

はい、がんなんですけど

肺がん(肺大細胞神経内分泌腫瘍=LCNEC)ステージⅣと診断されたおっさんのゆるい毎日。

先週末は妻と2人で、2泊3日で北海道旅行に行ってきた。 

あ、2人じゃないわ。この子たちも一緒。


初日は、まず新千歳空港のラーメン道場の弟子屈ラーメンでランチ。


その後レンタカーをかっ飛ばして旭川まで行き、予約困難な居酒屋で本ししゃもなど、北海道グルメを堪能した。
旅籠という居酒屋。
料理にもお酒にも、大満足した。

そして、2日目がメインイベント。
朝早く旭川から滝川へ移動して、グライダーの体験飛行で空を飛んだ。

エンジンがないので、翼が風を切る音だけ聞こえてくる。鳥は、この音だけを聞きながら飛んでいるんだなあと想像したら、なぜかちょっと泣きそうになった。

午前中で体験飛行を終えて、一路札幌を目指す。途中、美唄にあるアルテピアッツァで彫刻家安田侃の作品を鑑賞した。




かつて、炭鉱労働者で賑わった美唄は、そんな喧騒があったことがまるで嘘のように、静かで穏やかなところだった。
ピーク時には、1200人もの子供が通ったという小学校は、とうの昔に廃止され、今は美術館として、緑の中に佇んでいる。
それにしても美しい唄って地名、すごく沁みるなあ。
そうそう。レンタカーの中で再生するはずだった松山千春は、車にCDプレイヤーがなくて、聴けなかった。よって、妻と2人で大声で歌った(変な夫婦)。

この他に、大倉山ジャンプ競技場で
高梨沙羅とか小林陵侑ってこんなとこ飛ぶのかよ〜
とドキドキしたり


翌日には、白老のウポポイ民族共生象徴空間でアイヌ料理を作ったりして、10数年ぶりの北海道を楽しんだ。


それにしても、あと何回、こうやって旅を楽しめるんだろう。
今は何ともなくても、がんサバイバーの多くは、常に再発への恐れと、葛藤している。俺もそうだ。楽しければ楽しいほど、切なくなってしまう。
これが最後かも知れない。
と、楽しんでいる最中に、どうしようもないネガティブな感情が、ふと頭をもたげる。
だけど、一方ではこうも考える。
いつでもこれが最後かも知れないんだから、とことん楽しんでやる。

旅の途中で、妻が不安げにこんなことを聞いてきた。
私ばかり楽しんでて、つまんない?
考えても仕方ないことに気持ちが持っていかれて、妻に寂しい思いをさせてしまったのだとしたら、何だか申し訳ない。
でも、心配無用。
分かりにくいと思うけど、めちゃめちゃテンション上がってたから俺。



おまけ
札幌市内で見つけた成田山新勝寺札幌別院新栄寺。
五右衛門さんへのお土産。

 

 

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