届かなかった1マイル | はい、がんなんですけど

はい、がんなんですけど

肺がん(肺大細胞神経内分泌腫瘍=LCNEC)ステージⅣと診断されたおっさんのゆるい毎日。

届かなかった1マイル

とか言うと、何やら匂わせな印象になるんだけど、そんなにカッコいい話ではない。

 

今年のゴールデンウィーク最終日となった5月5日は、俺の55歳最終日でもあった。

それを記念してというほどでもなかったけれど、食べ過ぎ+運動不足を嘆く妻を誘い、久し振りにランニングに出た。

自転車にはたびたび乗っているものの、ランニングシューズに足を突っ込み自分の足で走ったのは、ほぼ1年ぶりのこと。参考までに、前回は去年の5月10日だった。

愛用のアシックスダイナフライト。

 

走りながら

どうして今日走ろうと思ったの?

と妻が尋ねる。

今日が…55歳…最後の…日だから…

と、喘ぎながら答える肺がん患者の夫。

ゾロ目狙い?(笑)

(ゼェゼェ)…はい

 

走りながら喋るのは、なかなかしんどい。

そもそも心肺機能が強くないので。

それでも久しぶりのランニングは、気持ちいい!

1kmを過ぎた辺りから、うなじを汗が流れ落ちる。

この感じ久しぶり!

とは言うものの、自転車の速度に慣れてしまったせいか、それでなくても遅い自分の駆け足が、まるで亀の歩みほどに感じられる。

あ、若い頃短距離は速かったんすよこれでも。

つまり、脚力というより持久力の問題だよね。

我慢するとか無理してでもとか、ナニソレオイシイノな人。

 

もう少し走ると言う妻は、家の近くの交差点で離脱し、俺は残り300mばかりを家に向かった。

家の前に到着してランニングウォッチを切る。

3.9km

後になって、この数字に対して言いようのない口惜しさを感じた。

あと1マイル(1.6km)走れば

55歳最後の5月5日に5.5km

トリプル55達成だったのに!

 

んー…

ん~~!

 

 

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