緑の風が頬をなでる

そんな季節に君を愛した

 

陽射しがまだ幼くて

僕らは愛を持て余すみたいに

欠けたピースを探していたね

 

愛は時を重ねておとなになるもの

時はきっと待ってはくれなかった

僕らは答えを急いだね

 

ふたりコートをまだ脱げないでいた

新しい季節をただ待ちわびていたのだろう

 

そろそろ街路樹の緑が色あせる

愛しさは言葉を嫌う

でも言葉にしないと確かめられない

 

愛を過ぎた今だからきっと云える

こんなに愛せたこと

まためぐり逢う季節に君はなんと言うだろう

過ぎ去りし愛にただあきれ顔で

ただほほ笑むのかもしれないね

 

 

 

 

 

 

 

何でもない景色に色を付けたふたり

この街は生きている

 

こみ上げる思いは現実を回想に巻き戻す

あの頃の若さには戻れないけど

季節はきっと夏をまた巡るんだろう

その時季節は思い出に答えをくれる

 

君はずっと傍にいる

永遠なんて大げさだけど そんなこと思ってた

 

この街にまた来るなんて

君に未練があるみたいだね

きっと忘れるためなんだ

 

言葉は包帯にもナイフにもなる

それは君が教えてくれたこと

 

黄昏が目にしみる

若さの暴走を悔やむわけでもなく

若さの美しさを惜しむわけでもない

 

季節をひとつ過ぎて時の儚さを知ったから

いま散り際にはすべてが美しく見える

 

 

 

 

 

 

 

長い髪がうなじを滑るよう輝き揺れる

君はそこにいるんだね

 

いつしかそんな君の仕草追うように

こころは惹かれていった

何故はにかむように微笑むの

 

何故こころはゆれるのに

何故こころは君を拒もうとする

 

恋に落ちるという事

戸惑いとともに寂しさが募る

 

初恋のときめきは影をひそめ

触れることができない間隔が

僕を無邪気に責める

 

一体何を君に求めているのだろう

ただ傍にいて欲しい

 

ひとは寂しさを隠すために恋をするのだろうか

あのひとの微笑み憧れに似て

貴女のこころを届かぬところへ目隠しする

それしかできない僕はひとりきりの夜をただ抱きしめる