二人あたためた月日は愛となり

還らぬ日々を溶かすのだろう

愛を知った心にはやがて恋が芽生えるという

 

恋の名づけは愛と知る時

いつか恋情は愛の寂しさを追憶する

 

嗚呼誰がために生き行くのか

姿のない思い出は過ぎ去りし夢

 

詠み人知らぬ旋律が僕を時の迷い子にする

ひとつ時を止めて己を慰めれば

まだ見ぬひとよ

みをつくし救われる道もあろう

 

過ぎ去りし思い出に身をゆだねれば

今宵はあなたの影が銀幕に無邪気にはしゃぐ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月の陽射しの中

僕は夢を見ていた

 

瞳と唇の距離

超えられなかった

君のまばたきは砂の数ほどあるのに

奪えなかったんだよ

 

星の数と砂の数

どっちが多いと思う?

 

チャンスが星の数だけあれば

君は僕のものさ

 

愛はまるで砂の城だね

脆さを孕んで波間に建つもの

 

ふたり砂をさらう引き潮に身を委ねれば

満ち潮でまた会えるさ

 

僕ら夢見る迷い子のよう

未来はきっと光る砂が教えてくれるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佳人薄命と言われるが、意味するところは、神様に気に入られると命を持って行かれると言う事だと思う。では神様の好む佳人とはどのような人だろうか。果たして容姿の美しい人だろうか。
私の知る限りだが、薄命だった人は容姿が美しい、頭脳が優れているとかいう人ではなく、声が美しい人が多いような気がする。容姿の美しさは光の成せる業であり、声の美しさは音の成せる業である。ひょっとすると神の国は光の国ではなく音の国なのかも知れない。
人間の住むこの世界は光と音の国である。光は真空でも伝わる横波であるが、音は媒質がなければ伝わらない縦波である。
もし神の国が音の国だとすると神様は媒質のある世界に住んでいることになる。そして、もし神の国が光を拒む音だけの世界ならばそれは闇の国である。闇のなかの光、その光で全世界、皆を照らしている。神様はそんな存在なのかも知れない。