「四つの自由」 ~ 『トランス・ヒマラヤ密教入門』より | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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 安心できるものにしようと努めている将来において、私たちは人間の四つの本質的な自由に基づいた世界が訪れるのを期待する。

 最初は――世界の至るところでの――言論と表現の自由。

 二つ目は――世界の至るところでの――すべての人間が
  自分なりの方法で神を崇拝する自由。

 三つ目は――世界の至るところでの――欠乏からの自由。
  一般的な言葉で言えば、すべての国々に対してその居住者の
ための健康で平和な生活を保証する経済的な理解を意味する。

 四つ目は――世界の至るところでの――恐怖からの自由。
  一般的な言葉で言えば、どの国も隣国に対する物質的な
侵略行為を犯すことができない状態まで、そして
そのような方法で世界の軍備を縮小することを意味する。


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この「四つの自由」に関しては、
アリス・ベイリーの著作でしばしば語られています。
『秘教治療』では、「カルマ」を扱った第一部・第三章で、

「過去二千年の歴史において、――単なる自由ではない――解放というテーマを…順次に提示する四つの出来事が起こった」とされ、
・キリスト自身の生涯
・マグナ・カルタの調印
・奴隷解放
・連合国による人類の解放
が挙げられています。

 こういった事々はすべて、背後にハイラーキーによってつくられた「進化の大計画」があった、というのが秘教の主張です。
 しかし、人類の自由意志という要素が有り、提示されたものを受け取れるか否かは、人類自身にかかっています。

 実際に、最初の引用に挙げられた四項目のいずれもが、今日、かなり危うい状態にあると言えます。
 しかし、しかし、そういった事態も、実は大きな流れの中で、必然的に起きていることのようです。

「今日人類が苦しんでいる結果を生み出してきた、個人と国家と国際社会に見られる原因を認識することによって原因結果の法則を意識的に相殺するために、極めて古い悪を修正しようという途方もない動きがある。
 今日至るところの人類の意識において、カルマの法則は論争の余地のない偉大な事実である。
 ・・・・・・

 したがってカルマとは、現瞬間に至るまでの時代時代を通して、「人間」――私たちがその中で生きている天人、全体としての人類、国家としてグループに分かれた人類、そして個人――が開始し、進展させ、是認し、行わなかったり行ってきたりしたことである。


 今日、収穫の時期は熟しており、人類は新時代の春に行われる新たな耕作に先駆けて、かつて蒔いたものを刈り取っているところである。
 そうすることで、より良い収穫を生み出す(そのように祈り、願おうではないか)種を新たに蒔くことになる。