グラマーを消散させる過程において最も強力な方法は、魂のエネルギーのための通路として純粋に働くことの必要性を認識することである。
もし弟子が正しく整列し、その結果として魂と接触できるならば、結果は光の増加として現われる。
この光は流れ降り、マインドだけでなく脳意識も同様に照らす。
彼は状況をより明瞭に見るようになり、現実が「無駄な想像」とは異なるという事実を認識する。
そして「光が彼の道を照らす」。
しかしまだ、意識のより広い範囲を本当に見ることはできない。
グループ・グラマーは、そしてもちろん世界グラマーも、彼にとってはまだ、縛りつけ狼狽させる神秘のままであるが、自らの当面の道は明瞭になり始め、太古からの歪める情緒的な毒気を帯びた霧からは比較的自由になる。
整列、魂との接触、揺るぎなさ、これらが成功の鍵である。
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グラマーは、今日の人類にとって、最大の問題とも言えます。
それを消散させる最有力の方法が、「魂の光」(に照らされたマインドの力)です。
これが、アリス・ベイリーの『ヨーガ・スートラ』の解説書に付けられたタイトルの所以です。
次の文章では、そのことがもっと力強く宣言されています。
そして、ここに、8段階のステップが用意されているラージャ・ヨーガが、今日最も重要なヨーガであることの理由もあります。
ただ、この場合のラージャ・ヨーガというのは、必ずしもインドの伝統的な方法のみを指しているわけではありません。
シュタイナーの『超感覚的世界の認識をいかに獲得するか』は、西洋・薔薇十字会の修行体系を示したものと言われていますが、ここで示されているものも、ラージャ・ヨーガと言えるものだと思います。
ハイラーキーは一つにつながっており、アーリア時代における指導の本質は、地域は違っても同じであって、表現の仕方が少し違うだけです。
『魂の光』には、次のように述べられています。
「その体系そのものは、アーリア人種がまさに始まったときから用いられてきたものである。
ヨガ経典は多くの知恵の大師方が属しているトランスヒマラヤ学派の基本的な教えである。そして、キリスト教の創始者と初期キリスト教徒と密接なつながりのあるエッセネ派やその他の神秘主義的な訓練と思想もまた、この同じ体系に基づくものであり、そのため、その教師たちが偉大なトランスヒマラヤ学派で訓練を受けたと信じている人々も多い。」
この真偽を確認するすべはありませんが、霊的な教えというもののの本質や伝播の仕方を、このように大きな視点で捉え、その可能性を検討してみる必要はあるように思います。
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戦場(専門的な意味において、受け入れられた弟子の道に近づいた、もしくは弟子の道にある人にとっての)は第一にグラマーの戦場である。
それが主要な問題であり、その解決はすべての弟子と年長の熱誠家にとって、切迫した火急を要するものである。
したがって、アーリア時代の間、なぜラージャ・ヨガの研究の必要性とその訓練への服従の奨励に強調が置かれてきたかがあなた方にも分かるであろう。
ラージャ・ヨガを通してだけ、人間は光の中にしっかりと立つことができ、イルミネーションと明瞭なヴィジョンの達成を通してだけグラマーの霧と毒気を究極的に消散することができるのである。
・・・そのため、内省する能力と――一日中しっかりと――内省の態度を保つ能力を常に育成し、あなた方の瞑想にもっと十分に注意を払うよう勧めたい。