光線、木星および水星の影響力 ~ 『秘教占星学』より「乙女座」に関する記述 12  | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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占星術にはそれが成立する論理的根拠があるのか? 検討を続けています。


「これまで述べてきたように、乙女座はハイラーキーの秘教教師たちによって神の第三様相、母の原理と同一化すべきものと見なされており、最初の太陽系において発達し認識されたエネルギーの監督者であると考えられている。


 そのため、現在の太陽系において乙女座は主として、木星(第二光線)と月と水星(第四光線)と海王星(第六光線)を通して第二、第四、第六光線のエネルギーの影響力を受けている。


 月と水星はともに、高位と低位のマインドの活動を表わし、そのため最初の太陽系を統御していた活動的知性の第三光線に関係している。

 したがって、明白かつ純粋に第一光線のエネルギーであるのはヴァルカンという一つの惑星だけである。


 これらは、進歩した占星家たちが後に詳細に説明するであろうが、現在のところはほとんど意味がない。」



最初の文章、「エネルギーの監督者」というのが、微妙な表現のように感じます。「エネルギーの体現者」では、ないのだと思います。

「体現者」を見守る係り、が、聖母たるゆえんなのでしょう。

「エネルギーの体現者」は、今まで出てきた中では、蟹座でしょうか?


偶数光線は、内向的で女性的な光線です。

その影響が強く、奇数光線の影響が乏しいことがやはり、乙女座の特徴を生み出しているのでしょうか。




「乙女座の統合的な地位、第四創造ハイラーキーへのエネルギー分配の主要な焦点としての貢献を再び強調するために、惑星の影響力に関してここで述べておきたいもう一つの点がある。


 木星は四つの宮を支配し、それぞれが人類の進化に関係する三界において表現される四つのうちの異なる元素を象徴している。

 次の表はこのことをいくらか明らかにするであろう。


 乙女座  地  秘められたキリスト

 魚座   水  秘められた救世主

 射手座  火  秘められた大師

 水瓶座  風  秘められた奉仕者 

 木星――支配星であり、拡大を伝達するもの


乙女座というこの宮における惑星の位置と表現方法は極めて興味深い。

 もっともその意味合いを秘教的に理解することは極めて難しい。

 母は必然的に、神の子でもあるマインドの子、つまり自らの子によって支配されているため、水星はこの宮において高揚される。

 神々の使者であり、神々が適用する統御の媒介である水星は、

ある観点から見れば、第三様相(活動的知性)の媒介であり、

別の観点から見れば、第二様相(愛と知恵)の媒介である。


 水星は、メンタル原理のこれらの様相、つまり神の具体マインドと抽象マインド両方の様相の表現を具現していると見なされる。

 低位具体マインドは最初の太陽系において開花し、そして高位の抽象的で直観的なマインドである純粋理性は現在の太陽系において開花しつつある。


 水星は、人間の魂を通して表現されるマナス―ブッディ、つまり、マインド―知恵の統合である。

 水星は架け橋つまりアンターカラナを支配している。

 乙女座において水星はその最高の力に到達する。

 というのは、乙女座は知性であり、秘められたキリストは知恵つまり純粋理性だからである。」


まず、「第四創造ハイラーキーへのエネルギー分配の主要な焦点としての貢献を再び強調するために」と書かれていました。

そういうことが、語られていたんだ・・・今日に至るまで、まったく読み取れていませんでしたぁ。


これは、アリス・ベイリーを読んでいるとよくあることです。

何のこと語っているか、ぼんやりとしか分からないけれど、後から出てくる一つの文章で、それまでの内容が、何を語っていたのかが見えてくる。そして読み直すと、ああ、そういうことだったのか、と、理解が明確になる。


そういう意味で、こういった類の文章は、とても重要です。

アリス・ベイリーを解読するには、ほんのわずかのヒントの穴から漏れ出している光を頼りに、閉じられている重い扉を、こじ開けていくしかないのです。


一昨日の「二つの支配星と二つの四つ組」で書きましたが、

乙女座の顕教的な支配星である水星と、秘教的な支配星である月も、ともに4つの星座を支配していました。

たまたまだと思いますのが、ハイラーキー的な支配星である木星も4つの星座を支配しているようですね。


そして乙女座、知性の星であるようです。

水星と乙女座の関係のところの記述は、とても分かりやすいですね。

知性の最低位の働きが、記憶(に基づく知識)だとすると、それを知恵つまり純粋理性に変性させるにはキリストの愛が必要なのでしょう。


その両者をつなぐのが、水星に支配された乙女座の働き、あるいは、乙女座によって高揚された水星の働き、ということでしょうか。