神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

信頼できる体系に基づいて、健全にスピリチュアルを学ぶためのブログです。

LAW IX

Perfection calls imperfection to the surface. 

Good drives evil from the form of man in time and space. 

The method used by the Perfect One and that employed by Good is harmlessness. 

This is not negativity but perfect poise, a completed point of view and divine understanding.

 

 

前の法則Ⅷから一段と抽象度を増し、難解になってきました。

あと残り2つなので、何とか頑張って、多少でも法則の伝えようとするニュアンスを、ご紹介できれば、と思っています。

 

といっても、今回取り上げる法則Ⅸに関する下巻の説明の大半は、第二次世界大戦に関する話題になっています。

それはとても興味深く、今の大転換期を過ごす私たちにとっては非常に重要で、私のエソテリック・ヒーリング年間講座でも、時間の関係で他の法則の具体的説明は割愛する中、この解説だけは時間をかけて紹介しています。

 

「完全性の法則」とも呼ばれる法則Ⅸに関して、なぜそのような説明がなされているか、に関しては、以下のように述べられています。

 

 

「あなた方も知っているように、個人と人々の世界全体の間には常に対応が見られる。

 

 今日、ほとんどすべての人の肉体に悪いところ――目、耳、歯、ある性質の肉体的な不健康――があるように、人類は病み、治癒されるのを待っている。

 

 治癒は、治療エネルギーが引き出される惑星センターであるハイラーキーの助けを借りて、世界奉仕者の新集団を通して、そして善意の人々によって成し遂げられるであろう。

 不完全さはすでに表面に引き出されており、除去すべき悪をすべての人が知っている。

 それはすべて、完全性の法則の影響のもとで起こってきた。

 

 

 私はここで、治療家と患者の個人的な関係ではなく、むしろ全般的な状況について述べている。

 私がそうしているのは、経験と理解を持つイニシエートだけがこの法則を守り、この規定に従うことができ、このような人は今日地上には非常にわずかしかいないという単純な理由からである。

 

 一つの種族としての人類の病、そして長年の間違った生活、利己的な目的、貪欲の結果としての人類の病は、多くの肉体的な不健康を生み出してきた。

 

 

 実際に病気にかかっているか、病気の種を持っている多くの子供たちが今日生まれている。

 その存在を感じさせてきた悪、表面に引き出された不完全なものが癒され、それら自体の場所に追い返されたとき、そのとき――そのとき初めて――肉体の病気は終焉を迎えるか、容易に治療に屈するであろう。」(下P327・328)

 

 

ということなのです。

この法則の最初の紹介は、上巻の第一部「病気の根本原因」の体系的な説明の一番最後、第三章「私たちのカルマ的な負債」の、2「七つの光線別のカルマの原因」という項目で紹介されていることにも、注目すべきだと思います。

 

この法則に関するここでの説明は、以下の、下巻の法則Ⅸの解説に入る前の文章を、チャットGPTさんに分かりやすく解説していただくことで、その位置づけを明確にすることに、留めさせていただきます。

 

 

「では、法則Ⅸについて考察することにしよう。

 

 法則Ⅸと規定6において私たちは基本的な根本原理を扱うことになる。

 そのとき私たちの問題は、膨大なテーマを簡潔に扱いながらも、明瞭でシンプルな形にするような簡明な方法でこの教えを系統立てることになるであろう。

 

 

 この法則は実際には進化の法則の定義であるが、霊的な観点から述べられている。

 一般に理解されているような進化の法則は、魂のエネルギー、そして後にモナドのエネルギーを例示し表現するよう徐々に適合させられる形態様相の進化に関するものである。

 

 完全性の法則と言ってもよいこの法則は、進化の法則が作用する原因になる内的なエネルギーに関係するものである。

 それは高位様相、つまり低位様相を決定づける原因である。

 

 完全性の法則に付随する様々な法則を(初心者は)漫然と霊的な法則と呼んでいるが、彼はこれらについてほとんど知らず、それらが神性の愛の様相の表現であるという一般的な考えのもとに、それらすべてを自らのマインドにおいて一つにまとめている。

 

 

 これは、もし愛の様相が親切な行動を通して表現される情緒的な感傷ではなく、本質的に純粋理性であることを同時に認識しているならば、特質の観点から見て本質的に正しい。

 

 この法則に伴う規定は愛と意志の関係について述べており、そのためイニシエートにとって極めて重要である。

 ここで、真の治療家はイニシエートだけであり、したがって最後の二つの法則(法則Ⅸと法則Ⅹ)を真に理解できるのはイニシエーションを受けた弟子だけであるということを思い出してほしい。」(下P323・324)

 

 

この導入部は、一見すると法則Ⅸそのものの説明というより、「これから何を語ろうとしているのか」という予告編のような役割を果たしています。

そして実際には、『秘教治療』全体の中でも極めて重要な位置を占める文章です。

 

まず注目すべきは、

「この法則は実際には進化の法則の定義であるが、霊的な観点から述べられている」

という部分です。

 

私たちは通常、「進化」というと、生物の進化や文明の発展、あるいは個人の能力向上を思い浮かべます。

秘教でも、これまでの法則では主として形態側の進化、すなわち肉体・感情・思考・人格がどのように発達し、魂の表現手段として整えられていくかが論じられてきました。

 

 

しかし法則Ⅸでは、視点が逆転します。

これまでは「進化した結果として何が起こるか」を見ていましたが、ここからは「そもそも進化を推進している力は何なのか」という、より根本原因の側へと入っていくのです。

そのためベイリーは、この法則を「完全性の法則(Law of Perfection)」と呼んでいます。

 

ここでいう完全性とは、人間が完全になるという意味ではありません。

魂やモナドの側に存在する本来の完全性、言い換えれば神的な完成状態のことです。

その完全性が下位の世界へ働きかけると、逆説的に不完全性が表面に現れます。

 

例えば、暗い部屋では汚れは見えません。

しかし強い光を当てると、それまで見えなかった埃や汚れが一斉に見えてきます。

同じように、魂の光が強く流入すると、それまで潜在していた人格の問題や集団的な悪が露わになります。

 

法則Ⅸの

「完全性は不完全性を表面に引き出す」

とは、まさにこの意味です。

 

したがって、この法則においては、悪が増えたように見える現象が、必ずしも退歩を意味するわけではありません。

むしろ進歩の結果として、隠れていたものが見えるようになった状態なのです。

 

 

これは個人にも当てはまります。真剣に瞑想や霊的修練を始めると、以前より怒りや恐れや欲望が強くなったように感じることがあります。

しかし実際には増えたのではなく、光が当たったために認識できるようになっただけです。

 

ベイリーが後に世界大戦をこの法則の観点から解釈しているのも同じ理由です。

人類の進化が進み、善と悪の対立が鮮明になった結果、それまで潜在していた不完全性が世界規模で噴出したという見方です。

 

 

もう一つ重要なのは、「愛」の定義です。

一般に愛というと、優しさや思いやり、感情的な温かさを意味します。

 

しかしここでベイリーは、

「愛の様相は本質的に純粋理性である」

と述べています。

これはアリス・ベイリーの秘教全体に共通する重要なテーマです。

 

魂の愛は、感情ではありません。

それは物事を全体の中で正しく見る能力であり、真実をそのまま理解する知性であり、善を選択する判断力です。

だから法則Ⅸの方法として示される

「完全なる無害性」

も、単なる優しさではありません。

 

愛と無害性に関する説明は、この法則Ⅸに付随する規定6のところで、後ほど取り上げることにします。

 

 

最後に、ベイリーは非常に重要なことを述べています。

 

「真の治療家はイニシエートだけである」

これは他の箇所でも繰り返されていますが、ここでは特に重い意味を持っています。

 

なぜなら法則Ⅸ以降では、病気を単なる身体現象としてではなく、進化そのものの過程として扱い始めるからです。

 

病気とは何か。

悪とは何か。

死とは何か。

進化とは何か。

 

これらがすべて一つの大きな法則の中で結び付けられていきます。

 

その意味で法則Ⅸは、これまでの法則Ⅰ~Ⅷが扱ってきた「病気の仕組み」の学習を終え、いよいよ「なぜ宇宙は進化するのか」「なぜ不完全性が存在するのか」という、より根源的なテーマへ読者を導く入口になっていると言えるでしょう。

 

ここから先は、治療学であると同時に、進化論であり、悪の問題の考察であり、さらには人類全体の霊的歴史の解読へと発展していくのです。